夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

18.トレーナーについて

声楽家のトレーナー

この辺は、声楽家や邦楽家には、とても理解しにくいところなのかもしれません。 彼らの場合は、習う人より上手なのが当たり前であって、目指す方向、目的が同じです。先生も一から学んだので、共通のプロセスとして取りやすいので、先生を見本という上下関係…

アドバイザーとして

私のところのように、たとえば、声楽家が噺家の師匠に教える場合にはそういうわけにはいきません。 でも、声楽でも、ときに、教え子が先生を超えることがあります。そのときは、これまでのプロセスを踏まえて、第三者的なアドバイスということで充分に指導で…

トレーナーの本当の役割☆

トレーナーは、評価においては、習っている人よりも上のレベルをイメージすることができるからです。それは、トレーナー自身も到達できなかったところかもしれません。 本来、先人のレベルを超えることが伝統を伝えることです。指導の本当の意味はそこにあり…

それぞれ分野の違うプロ

研究所の音源の教材では、言葉での説明を声優にお願いしています。ナレーションのプロに任せています。毎日、聞いていて、それがお手本にならないようであれば、トレーニングにもよくないからです。 私の研究所には、プロの歌手や声優、アナウンサーが来てい…

専門の差異

発声の専門と、それをせりふや歌に使うことの専門は、明らかに違うのです。自分が実践するのと教えるのとプロデュースするのも違います。 あまりに歌ったり喋るのがうまくない人や初心者に、ヴォイストレーナーが一般レベルのサンプルを示し、見本のように読…

研究所のトレーナー

研究所のトレーナーは、音大など声楽を学んだ上でオペラ歌手歴10年を超える人が中心ですが、プロのポピュラーヴォーカリストの前で、オペラを歌って見せたりすることもほとんどありません。それぞれ勝負するステージが違うからです。 本当に必要なとき以外は…

トレーナーに必要な経験☆

2 、3年から5年くらいのトレーナーというのは、自分に合った人に出てくる効果に影響されていますので、どんどん独りよがりになっていく傾向が強いわけです。 しかし、自分よりもじょうずな人、プロや違う分野のプロなどをたくさん教えていると、自分の限界も…

利害の一致

ビジネスであれば、売りたいものと買いたい人が一致すれば、それでよいという考え方もあります。皆、生計を立て生きていかなければならないからです。 しかし、それが第一義になってしまうと大きく歪んでしまうというのは、ビジネスでもよく見られることです…

金銭的支え

ビジネス的な思惑なしでボランティア精神でやっている人たちが、理想的なことを行っているとは限りません。 金銭的なゆとりが全くないことで、研究や勉強というのは、できませんし、指導する側としても、それを発揮できるだけの設備や人材を確保することがで…

質の高い経験

トレーナー本人自体が、質の高い豊かな経験を積むことができないと、長い年月においては致命的なものとなります。

ストック

身体のことでも、いろんなメニュをさまざまにマスターしていて何百個と覚えている人もいます。トレーナーには、ある程度、そういう能力とストックが必要です。 それは、相手にとっての必要性が違ったり、得意、不得意が違ったりして、そのプロセスで与えなけ…

トレーナーの声はプランナーのプラン

例えていうのなら、プランナーと名乗る人に、「自分の企画が通らない」とか「仕事がない」とかといわれたら、「そういうものを企画し通すのがプランナーではないか」、「この人は企画を通すプランニング力がない」と思わないでしょうか。

3つのメニュと方向づけ☆

本人とってみれば、大切なメニュが3つぐらいあればよいと思うのです。 つまり、テクニックなどの数はどうでもよくて、作品としてすごいかどうか、表現の世界に、世界観や空気感がきちんとあるのかどうかで問われるものだからです。

トレーニングでの取り組み

トレーニングにおいて、「いわれたことをやらないからダメだ」といったことで不利な扱いを受けることはありません。 さすがに今のトレーナーは、「黙ってやりなさい」というようなこともありません。説明もていねいでしょう。「やってこなかった」、「できな…

偏向していく理由☆

「自分一人で最初から教えたい」というトレーナーは多いのですが、そこに習いに来るのは、自分よりできない人ばかりです。 すると、トレーナーが進歩しない、それどころか偏向しがちになるものです。 その方法を使っていなくても、そうなったという可能性を…

経験の質

間違えた経験を踏まえたトレーナーは、間違えないように正していきます。 一方、自分は絶対に間違えていないと思って、学んでいかないトレーナーもいます。 難しい手術をしない医師が失敗をしないように、低いレベルでの経験は、学ぶのでなく出力だけです。…

実習経験

若いトレーナーは、自分の知っている限りの処方をします。次に、思いついたことをすぐ行います。 それは、本来、勉強中に試行しておかないといけないことなのですが、資格のないような分野では、そういった実習を積む経験があまりとれません。総じて、経験不…

教えること

スポーツなどでも、選手として活動することとコーチとして教えることというのは、問われる能力が全く違うわけです。 天才的な選手ゆえに、一般的な人には教えられないということもあります、違うタイプの天才には合わないし、もともと、そういう人は、教えら…

効果と確認

対策をして、全くよくならないようなレッスンは、ほとんどないでしょう。 ですから、「効果がありますか」と言われたら、どんなトレーナーも、どんな相手に対しても、「効果がある」と答えるでしょう。ということは、何の問いにも答えにもなっていないという…

コーチに頼らない

コーチに依存してしまうと、何も考えずに、新しい可能性のフォームを頭から否定してしまいます。まず、コーチが否定するでしょう。それが初心者を平均的なレベルに引き上げることを得意とするコーチについたときの限界です。 もし、あなたに抜きん出た才能か…

トレーナーの総合力

トレーナーの場合、1人で誰にでも万能というわけには、なかなかいきません。複数のトレーナーからその人に最適なトレーナーを選び、他のトレーナーがそれをフォローするのが理想的に思います。 カリスマトレーナーの元に皆が同じやり方をするのではなく、そ…

レッスンの場

私は、レッスンの場を探すときに、トレーナー以外の人や場の状況を見ます。 毎日のトレーニングの維持のための適切なシステムがあるかということです。 トレーナーやスタッフがアドバイスで、トレーニングが維持できるような体制があるかということです。 ト…

フォロー☆

トレーナーと会ったときの、最初のレッスンでの相性よりも、その後のフォローが重要だと思います。そこからがフォローの部分なので、そこを叩き台によりよく変えていくのです。 つまり、レッスンの体制は、トレーナー個人のヴォイストレーニングの技術そのも…

品性と気づく力

トレーナーには、品格とともに、感じのよさなども問われます。人柄がよいとか悪いというのも、けっこう大きな問題だと思います。 普通の人が気づかないような微妙なところに対して、きちんと焦点を当てる能力や言語能力など、とても難しい問題をうまく改善で…

直感力

直感力というのは、とても大切です。あなたなりの直感でもよいのです。本当の意味での能力というのは、この直感力だと思っています。 トレーナーの場合は、他人の声をみてきているのですから、たくさんの人のデータが入っているということが違います。 ただ…

根本の問題

ある問題に困っていらっしゃる人の多くは、その問題の前提のところまで遡らないものです。そういう話をすると理解してもらえないことも少なくありません。 本当に解決するのなら、多くのことは、根本に戻らなければいけないのです。

信頼優先

トレーナーも客商売となると、言われた問題のところでお答えします。 それなりの対処法を述べて、信頼をしてもらうようにします。 信頼関係を優先するので、そうせざるをえないのです。

監修の方法

たとえば、プロ歌手がアドバイスするなかで、「高音を出すには氷水が一番」と言ったとします。 トレーナーは、それを他の人には話さず、リスクの大きさを考えてカットするような存在、役割です。 できるだけ取材したままにまとめたい編集者と、利用する人、…

専門家の知識と身体

ことばは、いったん手にすると、わからないことにまで名づけることで混乱をもたらします。それに囚われてしまうことが起きます。 根拠に基づいて、わかったことだけを専門用語で記して、他の人、特に専門家と共有していくのが原則です。 つまり専門家は、素…

トレーナーの3つの判断☆

トレーナーは、知識、経験、思考法の3つで総合的に判断します。 専門家としての経験と生活者としての経験でトレーナーの身体はあるのです。 そこで再現性の効かないもの、身体については、変換や共有の不可能なものとしての対処が、常に問題となるのです。