コピーできるのは、あなたが素人なら、素人でもとれるところ、つまり、真似てはいけないところの方が多いのです。感覚と体がプロのレベルでないと、見えないところ、聞こえないところ、つまり肝心なところは盗れないのです。盗れるなら、同じように発声もでき、歌もすぐ歌えるはずでしょう。
トレーナーの声の見本は、声帯や体が違うのですから、参考にとどめることです。もちろん、声楽や邦楽では、徹底的に時間をかけて見本となる人を写しとります。その後、同じようにコピーしても、完全にはとれないところに、個性をみつけていくという方法もあります。
しかし、トップスターのコピー方式は、二代目、三代目と器を小粒にしてしまいます。トレーナーの声を真似るまえに、一流ヴォーカリストの、声の使い方に直接学ぶべきでしょう。