本を読んだ人の多くもミスを犯します。レベルが違うのならまだよいのですが、明らかな方向違いも多いです。つまり、そこで受け手の才能ともいえる学び手におけるレベル(これは、キャリアでなく、才能、勘のようなもの)が問われてしまうのです(独学の限界)。
たとえば、舌の使い方について。舌が長くて柔らかい人と、舌の短くて固い人なら、発声時に比較的のどの奥が自然とあく人と、逆に狭くなる人では、アドバイスもまったく変わってきます。
それを文字からつかむことで間違う、基準において勘違いしてしまうのです。その結果は、何年か後でないと言えないのですが。それでさえ、どこまで効率よく、最短で最高の効果に対し、できたかは比べる術がありません(ヴォイストレーニングの効果測定の限界)。