ヴォイストレーナーの選び方[アーカイブ版]

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に  バックナンバーは「夢実現・目的達成のための考え方と心身のトレーニング」をご覧ください http://bvt.txt-nifty.com/trainersen/

教え方のレベルでの限界

トレーナーから言われると、疑いもせず信じ込むのはいかがなことでしょう。この積み重ね、師→弟子→弟子の実体を伴わない、ことばだけの口移しの伝達が、真実の成果を損ねていきます(トレーナーの指導法でのことばの限界)。

右によりすぎたのを左に戻そうと、あるトレーナーが試みているなら、そこを、他のトレーナーがみたら、左にいきすぎているから右へ戻しなさいとなるでしょう(バランス優先か、個別課題優先かという問題)。また、ステージ(歌唱)をいつにセットするかによっても、大きく異なります(一通り仕上げる時期の問題)。

目標とともに完成した声のイメージも、それぞれのトレーナーで違います。さらに同じ完成のイメージの声であってさえも、それに至らせるプロセスや優先順位や方法は、トレーナーによって違います。それゆえ、どのトレーナーも、他のトレーナーの指導を受けた人や、レッスンを併行している人を好みません。

しかし、私などは、この少し考えたらわかりきったことに、トレーナーが甘えていることの自覚がないことの問題の方が大きいと思うのです。トレーナーの好みでヴォーカリストがつくられるのではないということです。

トレーナーは、第一に、最高の耳とともに、声に対して指摘できることばをもった最良の客であるべきだからです。そのトレーナーを離れたら、何一つやれない。認められないのでは、いったい何を得たといえるのでしょうか。 日本では、プロデューサーや演出家の耳の方がまだ表現を知っているだけ、トレーナーとして的確といえるようです。他のところで応用できないなら、基本の力がついたとはいえません。