本来、歌というのは、それだけで完結された作品です。レベルが高ければ、それに対してお客さんは感動するし、評価します。ショービジネスです。エンターテイナーとしての実力も、音声での表現力を中心とします。音声で完結されたものとして、一方的に発信され価値を生ずるものです。
日本のプロデューサーには、「インターラクティブ、お客さんを盛り上げてこそ、いいステージができる」といいます。しかし、それは結果です。
一体感も共感もステージから動かしていくものです。客によってとなると、そうでないお客にはどうする、ということにもなります。客にあわせたステージを目的にするから、分野別の肩書きのついた歌手になるのでしょう。