夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

喉のあけ方

[この項目は:『「医師」と「声楽家」が解き明かす発声のメカニズム』萩野・後野(音楽之友社)2004年より引用、一部省略]

謡曲やミュージカルなど、語りと同じ感覚で歌声を出すと、声が“前歯に当たる”感じになります。喉はやや上がり気味で狭くなります。下あごは上げ気味になって、浅く平たい印象を与える声が出ます。口は横に開く感じです。)

「喉を広げて声を出す方法」=欧米人的(イタリア人的)な声、日本人でも、少ないながらこのような声をふだんから出している人もいます。声が“胸に当たる”もしくは“うなじに当たる”感じで、深みのある、歌唱では丸い感じの声になります。喉は下がって広くなり、下あごが下方に開いて首と近づきます。口は縦に開く感じです。

ついでに、この本には、「従来行なわれてきた『頭から声を出す』『顔に声を持ってくる』『軟口蓋を上げて声を出す』『頬を上げて笑ったような顔で声を出す』『重心を前にかける姿勢で歌う』などのよく正しいといわれている方法は、日本人によく見られる、いわゆる喉を狭くして発声するという習慣が、より強調されてしまう場合があるという指摘があります。)