個々の音(発音)にとらわれず、体から一つのことばを一まとまりとして捉えて、発声をトレーニングすることです。役者のように、体からことばを一つにして言い切るのが基本ということを忘れないでください。
早口ことばのような滑舌練習も、それをふまえた上でなければ効果はありません。深く響きのある声を出すことの方に重点を置いてトレーニングを行ってください。
私は、発声の理にかなった発音を、発音そのものの正確さより優先しています。発音がいい加減であってよいのではなく、今の課題を片付けて、あとで一本化するのです。
トレーニングは部分的な問題を集中して解決するのですから、全体のバランスがくずれるものです。元に戻し調整しなくてはなりません。