よく「声楽をやると、オペラみたいな発声になりますか」と聞かれます。
この“オペラみたいな発声”のイメージを、日本人の中途半端なオペラ歌手が助長してしまいました。
私はダンスでコンテンポラリーをやる人に、クラシックバレエが基本となるというような次元で、声楽を学ぶことを勧めています。そこからみると、あまりに低次元の問いです。
ヒップホップ、ラップをやりたい人は、「クラッシックバレエをやると自分のダンスが『白鳥の湖』のバレエみたいになりますか」とは聞きません。変なイメージのついたオペラの発声を声楽とみるのでなく、クラシック(基本、原理)と捉えてください。