夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

わかりやすく教えるトレーナーではだめな理由

トレーナーは、わからないよりはわかるように教えます。わからなくてやめて来なくなるよりは続けさせるようにします。あたりまえですがやめたら先がないのでそうならざるをえません。つまり、トレーナーの仕事は、私の考える理想よりも現実重視、将来の可能性よりも現在の相手の求めるところに応じなくてはならないから、そうなります。

 それは、本当に伸びるにはよくないのです。そういうトレーナーに限って、相手のことを考え、手とり足とり教えていると思い込んでいくのです。その自己満足で、人は育ちません。無能な子分がたくさんできるのです。日本では量=人数を人望のようにあがめるから、両者とも何も疑問をもたなくなるのです。「何万人、何千人教えた」などを誇る人がどれだけいるのでしょうか。毎年300~400人ほどきていた研究所でも私が教えたといえるのは十数名です。

 

 そういう意味で職務に忠実で有能なトレーナーは、お客としてのレッスン受講生に満足してもらうことができます。しかし、だからこそ、実力をつけられない、人を育てられないとなります。

 教え方がていねいで、評判のよい歌い手に習って伸びないのは、そういうことです。