ヴォーカルに譜面を読む力はいりません。人並みにできなければ、そこから入るのもよいでしょう。
役者などと違い、10代で芽が出なければ、かなり遅いのです。そこまで生きていて他人よりうまくできないなら、よほどの奇跡を起こさなければ、ヴォーカルとして食べていくことは不可能と、知ることです。
これは、これから、やろうとする人を絶望させるために述べているのではありません。他の分野なら絶望的なことを、学校へ行ったり、トレーナーについたくらいでプロになれるなど、甘くみるなということです。
つまり、奇跡を起こすトレーニングを目指さなくてはいけないのです。
たとえば、
・2~5オクターブ出る
・ハイトーンを出せる
これらのことは、歌の上達やプロへの道に関係ありません。よほど気をつけないと、欠点をフォロー(ごまかす)だけになりかねません。まして、それを第一に掲げるトレーナーはどうなのでしょう。
・誰でも一流に育てます。
・やさしく指導します。
・楽しみながら上達しましょう。
というようなセールストークも、本物志向の人なら度外視すべきでしょう。