私はトレーナーについての判断は、アーティストについてと同じく、今、目の前にいるあなたのトレーニングにとって、有効である範囲についてでしか、行いません。声や歌の分野において、ステージはもちろん、レッスンでも見たことだけで、すべての判断はできないからです。相手によっても、条件、状況でもかなり異なります。ある人に対して最悪のトレーニングが、他の人に対して最良の結果を出すこともあります。その逆もあります。
トレーニングの成果とは何か、ということでさえ、語学などでの上達に比べるとわかりにくいものです。医者や語学の先生も、雰囲気やサービスで評価が左右されるようになってきたということでは、口コミでさえ、トレーナーの技量の参考になりません。
自分で体験して判断するのはよいのですが、その自分の判断のよりどころを、どう客観的に証明できるのでしょうか。