トレーナーとしては、自ら声を習得していることが望ましいです。声ですから、聞いたらわかるわけです。経歴もプロフィールも不要です。高齢のためや医者のような補助的なサポーターなど、例外もあります。楽器のようにモノ対象の扱い方ではないために、自分が優れた音色で演奏ができれば、すぐに他人も教えられるわけではありません。
ベテランの歌手は、ヴォイストレーナーの条件の一つは満たしていますが、歌唱のアドバイザーという方がよいでしょう。恵まれたのどや声をもつ人は歌手や役者になればよいのです。トレーナーとしては、そうでない人を多く相手にしなくてはいけないのです。恵まれてなかったのにトレーニングで声を克服したり、鍛えて変えたという人のほうが理想かもしれません。