時代と音楽と自分と、三つに分けて考えてみましょう。ヴォイトレは、本来の自分の潜在的能力を出し、その可能性の最大のところへもっていくために行なうものと、私は考えています。
ゴルフでいうなら、理想のイメージをするのと、それで一回だけでもよいから、理想のインパクトを体感することが第一歩です。一人では、よほどの人しかできないから、そのプロセスづくりとしてトレーナーがいるのです。
トレーナーのいうことは、形ばかりで複雑で、というのなら、歌でも歌っていた方がよいのではないでしょうか。複雑なメニュや広い声域でやるのなら、少なくとも声のためになりません。よく知っている歌のほうがシンプルの基礎練習になる、とつっこみたくなります。
歌を何回も歌っても、それ以上にならないから、声の問題に戻してレッスンをするのです。