まねて似たら上達とする判断というのは、ある時期を限ってみると正しくとも、長期的には、正しくないケースが多々あります。
私自身ON BOOKS(音楽之友社)で出した「カラオケ上達法」は、演出面から入り、最後に基本について学ぶという構成にしています。
表現やステージには形がありますから、収まるところに収まらないと、人はうまいとみません。そこにいろんな工夫がなされています。まねもその一つです。ステージや作品を持たせるための工夫や装飾が、トレーニングの本質を見誤る最大の原因となっているのは皮肉なものです。