知識は知識、理論は理屈です。否定的でなく、肯定するのに使うのならよいことです。自分の洞察力がないときに、一方的な思い込みで才能をつぶさないためのリスクヘッジになります。あるいは実力が伸びるまでの時間を稼げるかもしれません。
知識は、要領よくうまくなるのには役立ちます。しかし、それくらいでは、人の心を奪うほど感動させることはできません。
それは歌い手のルックスでの争いのようなものでしょう。歌や声の力が足らないから、問題になることです。表現が凄ければ、ルックスなどは凌駕されるのです。演奏がすぐれていたら、顔のよしあしなど吹っ飛んでしまいます。