胸声部も高い声と同じで、縦の線上でイメージしていきます。喉から下の方へ胸の真ん中あたりに出口を感じます。喉が離れにくいので、頭の方へのひびきを一度除くとよいでしょう。首から上では音をひびかせないという感じにするのです。ここは、先のC4から下の1オクターブ、歌では、あまり使いませんが、話声区と、さらに低いところとなります。
そこで得た胸声をキープしつつ、ハミングなどを通じて頭声へ共鳴の切りかえができると、多くの問題は解決します。つまり、上下2本キープしておき、縦の線をイメージして、共鳴はその線上で行き来を、自由に扱えるようにするのです。低声部を先にマスターしていくのもよいと思います。