夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

「ヴォイストレーニング基本講座」の発声理論(Ⅱ)

日本人の歌手や声楽家には、1-1~1-2だけで勝負しようとしているように思えます。頭声と同じく胸声も、あてたり押しつけたりすると、2-1~2-2のひびきを増幅させ、拡散させてしまうだけです。

 上(高い声)の線で下(低い声)の線との折り合いをつけるのは、民謡など邦楽でも共通のことといわれています。名人は、上だけのひびきだけの歌唱を批判しています。

 声区のチェンジがグラジュエーションのように、なめらかになるには、(2-1~2-2)を使うのでなく、上のときに下で支え、下のときにも上で響きを感じていることが必要です。