歌のメリハリを発声からみると、
1.ロングトーン
2.クレッシェンド
3.デクレッシェンド
4.1~3の組み合わせ
となります。長さ、強さ、そして変化のつけ方です。ここに、音色(トーン)や、発声の仕方、さらに地声、裏声などを考えると、いろんなパターンがあります。それぞれにトレーニングもあります。
一本調子は、均等に息も声も伸ばし、均等に切るからです。モールス信号みたいに、メロディの高さと長さだけをとっているからです。イメージの問題が第一、次に強弱フレーズのイメージ、それがあっても声が自由に動かなければ、メリハリはつきません。
― ― ― ― ― (長)
― - ― - ― - ― - (長短)
一時メロディを壊して、短いのはさらに短く、長いのを2~5倍くらいにとらせ、まず、長短の差を大きくさせます。次に、その長さを戻して強弱にします。☆
曲が壊れてもよいから、思い切ってやることです。そこで何かインパクトがなければ、正しく合わせても伝わらないのです。
いつも階段のように幅と高さを同じにするなといっています。古い寺の階段のように、味のあるメリハリを出します。最後に楽譜に合わせて確かめていくのです。
総じて、声量やフォルテッシモのトレーニング中心でよいでしょう。大きく出すのはそれを使うためではなく、より小さく使うためです。