NEWヴォイストレーナーの選び方[アーカイブ版]

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に  バックナンバーは「夢実現・目的達成のための考え方と心身のトレーニング」をご覧ください http://bvt.txt-nifty.com/trainersen/

気づきと補充

いっぺんにすべてのことを行なおうとするとわかりにくくなります。ピアノの初心者なら、すぐ弾くのではなく譜面読みや指の運動を、別々にトレーニングした方がよいのです。

結果というと先のほうにばかり気がいきます。そこで直そうとして直せるくらいなら、すでにすぐに直っています。直っていないケースでは、もっと根本の問題に気づき、改めなくてはならないのです。改めるというと、正しく直すように思われがちですが、多くは不足しているものを補うことです。入っていないものを入れること、気づいていないことに気づくこと、そこから、感覚を変え、体を変えていくのです。体を変えていくこととは、感覚を変えていくことでもあります。

 歌でいうと、音感(音高や音程)やリズム感のよくない人には、間違ったところを正しい音やリズムに直すのでなく、気づかせること(気づく能力をつける)です。次に気づいたことを自らやり直し、正すことです。これを一人でできないから、トレーナーが指導したり、判断をするのです。しかし、教えるのではなく、一人で発見して矯正できるようにしなくては意味がありません。

 トレーナーは正誤の判断をするのではありません。その人の判断のレベルを判断することです。7音の曲を5音で捉えている人には、2つの音の存在を気づかせなくてはなりません。そのときに2つの音だけ教えて出させたところでは直りません。

 リズムを間違う人は、一定のテンポを正しくキープできません。テンポなしに正確なリズムは刻めません。トレーナーは、その人の大まかな、あいまいな、だらしないところを(プロのレベルからみて)判断の基準そのものを高めていきます。きめ細かく、ていねいで厳密な判断ができるようにしていくのです。