研究所の出身者やここにいる人のこと、有名人などを聞かれます。私は、ここではみかけても口外しないようにお願いしています。
トレーニングというのは、人にみせるものでありません。一人で静かに、たんたんと、地道に積み重ねなくてはならないものです。レッスンは、そのためのアドバイスであり、確認です。トレーニングがベースで、日常の生活で音声の環境や習慣を変えることが求められます。体、感覚の条件づくりのペースメーカーと思っています。そういう環境を守れなくてはすべて、個室の個人レッスンにした意味もなくなります。
ですから、私もレクチャーでは饒舌で、サービス精神旺盛です、方針についてはたくさん説明しますが、レッスンでは寡黙でありたいと思っています。
かつてのグループレッスンでも、私は一言もしゃべらない、来た人が主役のレッスンをめざしていました。ライブでも、合宿でも、MC役の私が声を出すようになるにつれて、終わっていったたと思います。
自分の声を自分で聞くことがとても大切です。メールでQ&Aをして、レッスンは「話よりも声を」と考えています。
トレーナーが、たくさん話したり、たくさん見本をみせると、最近は、たくさんやってくれたということで、受けられた人の評価は上がります。それは主役が違います。
レッスンにくる人がレッスンをするのです。声を出すのです。この時代、私のように沈黙で伝えるという技は使えなくなっていくのは、困ったことです。