ヴォイストレーナーの選び方[アーカイブ版]

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に  バックナンバーは「夢実現・目的達成のための考え方と心身のトレーニング」をご覧ください http://bvt.txt-nifty.com/trainersen/

みかけの効果

 滑舌はやればやるほど、すぐによくなります。誰でも判断がつくので、一般受けするメニュです。私も、一般向けの研修に入れます。一回だけとか、一日だけ、というところでは、デモンストレーション、パフォーマンス、プレゼンテーションの要素を求められてしまうのす。

体験レッスンなどもその一つでしょう。すると、ビジュアル的に、使用前、使用後と、こう変わりました、のような即興効果に焦点を当てざるをえないのです。

 

私が一時、必要としたのは、そういう方面で能力のあるトレーナーでした。私もスタートはそれがあったからこそ業界に求められ、プロになれたのです。

 これは根深い問題です。真のレッスンと、みかけのレッスンとの違いといって片づけられない、というのも、形に実が伴わない、みかけが、真を呼び込むこともあるからです。

 私が組むのは、少なくとも自分のやっていることの位置づけがみえている人です。他の人をまねただけでやっているトレーナーには、この仮やみかけを、ど真ん中に思い込んでいる人が少なくありません。 

 

 多くのトレーナーが研究所にもきています。教えているトレーナーでなく、生徒として学んでいるトレーナーです。それはとてもよいことです。トレーナーには、学ぶことの必要を誤解している人が少なくないからです。

自分の方法を相手にやって効果が出ないと、資質がないとか、努力不足として片づけてしまうのです。これは、すぐれた人ばかりをみているトレーナーの中にも、昔から多かったので、私はそういうトレーナーを「先生」として、区別しています。お山の大将でも、お山の上だけなら、そこでやれていたらよいのです。

一流のアーティストに役立てばよいというのと、1000人の一般の人が確実によくなる(よくなったと思わせる)のは、同じことではありません。トレーナーの置かれた立場、相手の目的、レベルによっても変わります。

 今の研究所は、広く多くの異なる目的やレベルに対応して、方法やメニュも多彩にしています。

 一流のアーティストへのレッスンをバックボーンにもちつつ、いらっしゃる人のニーズに合わせ、応用しているところです。

 そのよしあしは、こうしていつもチェックし、舵取りをしています。教えることのまえに、みることに専念するのです。