夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

ベースとしての6~20曲リスト

 つまるところ、私が10年遅れて現実を認めてきたのは、10年分、鈍かったのではありません。その10年に、前の10年を越えるアーティストが現れなかったからです。

 私は、「一流を見本に」と多用してきました。かつて、ここに関わった人なら、必ずここのある6曲(ある時期までは20曲)を聞いているはずです。そのリストはいまも変わりません。私が年をとったとか、保守的になったのではありません。これらは私の生きた時代の思い出の曲でもありません。私がリアルタイムでは生きていたけれど、リアルに聞くことのなかった、私の育った時代より古い曲です。今ならもっと古くなった曲です。

 今もこのリストであるということは、結果として、日本は、そのレベルのアーティストを育てられずにいるということです。

 日本の歌でいうと、せいぜい1980年代前半くらいまで、歌謡曲と演歌がしのぎを削り(五八戦争とは、五木ひろし八代亜紀の賞争いレース1980年)プロの作詞家、プロの作曲家がプロの歌唱をする歌手と一流の作品を生み出していた時代です。リストでは、もう少し古く1968年くらいまでです。

 私はレコード大賞光GENJIがとったとき(1989年)、この賞も終わり、紅白歌合戦も、裏番組のナツメロ番組と同じになったと思いました。

 私の目的は、世界に通じない歌と業界を超えることでしたが、世に求められる歌や声は、80年代を調整期間として90年代、大きく私の本意とするところから外れていきました。