私は理論、メニュやQ&Aをたくさん公開しています。「考えるな」と言っても人は考えてしまうから、それならとことん考え尽して考えるのが切れるのを待てばよいのです。私が考えておくことで省けるでしょう。
トレーナーは、説明して、自信をつけたり、信用させたりしなくてはいけないので、過度にそのようになりやすいものです。その人の才能を見つけることが、おろそかにされていませんか。
私はトレーナーをも見続けてきました。アーティストだけをみるのでなく、トレーナーの指導とのペア、組み合わせということに敏感です。☆
トレーナーは何にでも応じて、話だけのカウンセラーになってはいけません。広げた分、浅くなります。声を育てること以外については、応じるのには慎重であるべきです。勉強は広くすることですが、応じるのは狭く深くとなります。おのずと他の専門家とのネットワークが必要になります。
「こうすればこうなる」という図式を疑うことです。方法やメニュよりも基準と材料ということばを私が使うのは、そういうニュアンスをこめているからです。
ことばはキーワードとなり、レッスンに有効です。しかし、イメージがうまく共有できないなら、誤解の元、害にさえなります。こういう文章も同じです。だからこそ、毒をもって毒を制する、つまりトレーニングとして、有効なのです。