絶対量について、時間や長い期間、体験を積むのは、それにあたります。それが経験知として体現できたのかわかるのは、そこから何かが身に付いたことが示されてから、です。自転車に乗れるようなコツ、思い切りの勇気、未知の感覚への慣れと調整、具体的には体のバランス、重心コントロール、腕、足での支えです。
芸事なら1、2年ではできません。そして、直観。感性のマップから説明しました。これについては、私の感性と集中力の研究を読んでみてください。
生物として、情報を感受(感知)する、先取る、さらに直観―発想―創造力、この3本柱です。
アーティストを育てるにも、こういうものを天性として見いだし、引き出し、補強しなくてはなりません。
ここでは材料を与えます。材料を使い判断されてやっていくうちに、本人が判断をものにしていくのです。
精神論は、トレーニングに不要というような最近の傾向ですが、おかしなことです。アーティストにするには、コーチは相手の精神をコントロールしていけばよい、体のことは本人が一番知っていく、そのように育てなくてはいけないのです。