・日本人の作家、詩人は、大衆の前で朗読しない。
・ホテル、レストランのロビーやラウンジに歌い手がいない。
・全世代に共通する歌がなくなった。ラジオ、テレビからネットへ移った。
昭和の頃はクラブ歌手、流しの歌手もいました。
歌の地位の凋落は、世界的な傾向ですが、日本では、光GENJIがレコード大賞をとったあたりがターニングポイントとみています。世界でも、マドンナ、マイケル・ジャクソンの頃を思えば、現在の歌手の社会的な影響力は、限定的です。とはいえ、世界各国とも、アーティストの歌唱や表現レベル、声の力は、それほど、落ちていません。その中で日本だけは、フルダウンです。ヴォーカロイドに将来を委ねるのでしょうか。
私が少年の頃は、今ほど手軽に、面白く遊べるものがなかったから、スポーツや歌を楽しんだのかもしれません。野球や相撲やプロレスも昭和のものだったのかもしれません。演劇も、不条理劇やアングラなど難しいもの、向こうから説いてきたり、問いかけてくるものは姿を消しました。誰でも楽しめるミュージカルなど、エンターテイメントに主流が移りました。日本では、ミュージカルでさえ視覚効果が第一で、音や歌の扱いがぞんざいです。
誰もが背伸びすることに憧れももたなくなり、等身大のコミュニケーションに満足しているようです。宝塚から劇団四季、AKB48という流れが、私には、虚ろに見えます。