バランスは状態であり、支えは条件です。
低いドから高いドまでの1オクターブ、その下にソ、その上にソとして、歌唱の2オクターブ(男性)を考えます。その上のドがハイCです。女性は、それを3度下げて、ミ(低)ーミ(中)ーミ(高)の域にとるとよいでしょう。
男性(低) ソードーソードーソ(高)
女性(低) ミーラーミーラーミ(高)
これを高低(上下)で便宜上2分してみます。真ん中のソ(ミ)で分けます。それぞれに、高い線と低い線を、並行して引いてみると、高い線(上線)は細く、低い線(下線)は、太い音色です。その上下の間で、いろんな音色がとれるということです。
a.頭声―頭声共鳴(共振)―細
b.胸声―胸声共鳴(共振)―太
と、これを2つに分けるのでなく、a-bを両極として、この間に、いろんな声のとり方があると考えるのです。