ヴォイストレーナーの選び方[アーカイブ版]

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に  バックナンバーは「夢実現・目的達成のための考え方と心身のトレーニング」をご覧ください http://bvt.txt-nifty.com/trainersen/

知識と実践

 生理学や運動学は学んできましたが、現場では、私はそれを机上のQ&Aとして、知っていても使わない、使えないものとして、封印しています。研究所には、人体の骨格や喉などのパーツの模型が、いくつも揃っていて、まるで病院か理科室のようです。しかし、私は、それでしか説明できない質問のない限り使いません。権威づけには効果的ですが、レッスンの本道とは関係ないからです。トレーナーが知識も知っているのは、よいことです。ただ、使い方、使うときを誤らないことです。

 

 「喉で声を出すな」の世界で、「喉からどのように声が出ているか」を教えるのは矛盾しています。知ることはよいことですが、知っていることで囚われていませんか。忘れられたらいいのですが、最近は、知らないとうまく出せない、知るとうまく出せるような、トリックが幅をきかせているように感じます。

 レッスンを受ける人も説明されると学んだ気になり、得した気になります。科学的とか、理論というのは、よい売り物になるのです。でも、ピアノを弾きたい人が、調律師やメーカーにピアノの仕組みを教えてもらうことは、レッスンと関係ありません。貴重なレッスン時間では、もっと優先すること、時間をかけることがあるのです。