体のマッピングを正確に知ることが、絶対条件のように説かれることが多くなりました。自分の体ですし、まして、それを楽器として声を出すのですから、知ることも学ぶことも、教わることもよいです。ただし実演家として、最も大切なのは、正確な体のマッピングではありません。イメージをして最もよく発声できるようなマッピングが必要なのです。
ホムンクルス(体性感覚)の図を見たことがありますか。それは感覚器のところが大きく描かれています。本来の人の実際とは、かけ離れています。イメージとしての図としては、その方が近いのです。もちろん、発声のイメージとして、よい図ではありません。