ヴォイストレーナーの選び方[アーカイブ版]

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に  バックナンバーは「夢実現・目的達成のための考え方と心身のトレーニング」をご覧ください http://bvt.txt-nifty.com/trainersen/

プロ歌手へのレッスン

 すでにプロである歌手に対するのと、そうでない人のプロになっていくプロセスに対するのでは、トレーナーのとるスタンスは異なります。プロ歌手についての定義や分類などというのは、現実や過去の歴史をみて、実物に当たればよいことですが、アイドルや役者、タレント出身の歌手になると、問われる要素から違ってきますから、やっかいな分野なのです。

 素質と、それを伸ばすこと、さらに足らないものを補わせること、この3つを述べます。そこに3つの歌のレベルを想定しておきます。

A.プロ歌手 世界の一流レベル

B.プロ歌手 日本の一流レベル

C.プロ歌手 日本のデビューとそこから10年レベル

分類をするのは、問われるレベルと要素が違うからです。

 ヴォイトレの意味がわからないというプロの歌手や役者、プロデューサーがいるのが、CとBの間で、論じているからです。トレーナーもCとBの下ので対応しているからです。

 デビューとデビューから10年レベルを、同じところにおいたのは、日本では声の力においては、あまり変わらないか、デビュー時よりも劣っている人が多いからです。

 演歌、歌謡曲に至る一連の流れ、浪曲、民謡などのレベルは、昭和の時代をピークにしています。トレーナーでいうと、1980年代後半あたりからは、1960年あたりのレベルを超えていません。私の親の世代のトレーナーは、日本の歌を育てていました。当然、次の私たちの世代は、それを世界のレベルにすることでした。そこに至っていない現実から、私はスタートしたのです。

 1990年代に、J-POP、カラオケの隆盛で、歌はプロから、一般の人のものへ移りました。トレーナーも、そこに対応するようになったのです。

 私は、私の前の世代の方が、科学的なことや知識はともかく、指導においては適切であったと思っています。それでトレーナーに対しても、ここで述べているわけです。

 

 普通の人(仮にレベルDとしますがCと変わらないかもしれません)が声をよくしたいというと、トレーナーは心身のリラックスを教えて、よくなったと言うと本人も納得します。日常で足りている声を、不調だからバランスを整えて、マイナスをゼロにしてOKです。これは今のヴォイトレの現状です。歌い手も同じです。

 世界のレベルを目標にして、歌の二極化(私の、アナウンサー-キャスター、ナレーター-パーソナリティーなどの対立構図を念頭にしてください)は、その上にようやく合一できるということです。