ヴォイストレーナーの選び方[アーカイブ版]

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に  バックナンバーは「夢実現・目的達成のための考え方と心身のトレーニング」をご覧ください http://bvt.txt-nifty.com/trainersen/

まねから総合化へ

 「欧米には、世界の人が憧れるすごい文化がある。同じことを日本人がまねてくれたら、向こうに行かなくても見たり聞いたりできる―。」

歌唱、演劇に限らず、多くの分野でこうして模倣が生じたのです。宝塚歌劇団劇団四季も、ステージ側、観客ともその構造下にあります。日本のシャンソンが向こうのものを日本語で歌ってヒットしたようなことです。その点では、そういうジャンルのトレーニングやレッスンに声楽の基礎を学んだトレーナーにつくのは意味があります。

 日本人は、プロデュースした人や世に出た人が、それを元に日本人向けの基準を本人の好むところの狭い範囲に定めてしまいがちです。それが結果として、本来、自由であるべき声や歌まで限定をかけてしまうのです。それを受け入れ続けるのも鈍いのですが…。

そして、それがマニュアル的な指導をつくるのです。早く、うまく、人に見られて恥ずかしくないように、ミスのないようにするために、正しくうまくの形づくりです。形で示されるとわかりやすいため、歌唱も再現芸術になり下がります。結果、リアルなライブでなくなるのです。これを安易に誰でもできるようにビジュアルと装置化して、日本独得のステージ技術が発展したのです。まさに「カラオケ」的といえます。声や声の表現である歌や歌の表現のストレートさ捨てて、能のように複合芸術化をしたのです。