私は1980年代までは日本でも個人化(個性化)、表現化が進むと、音楽はアコースティックにオリジナルな表現がより強くなると考えました。現実は逆となり、研究所は1995年に得たライブハウスを2002年に手放しました。
少子化はともかく、若年層の保守化、メンタル、フィジカル面での衰えがこれほど大きくなるとはと思わなかったのです。大きなモノへのあこがれや、大きな欲求の時代は終わり、ささやかな差別化に精を出すようになりました。それも豊かさの一面なのでしょう。安全ゆえ政治は軽視され、有能な政治家は出なくなります。世界に出ていけるアスリートは、戦前教育のようなスパルタの親が育てているといえます。