どの世界でも、多くの人は入口前でたむろしては去っていきます。
移ってくるときに、ここに来る前のレッスンを忘れたがるのは白紙に戻す点ではよいのですが、一方で困ったことです。「これまで」「前のところでは」「大してやっていない」「身につかなかった」と。そのことばをここをやめるときにくり返さないとは限らないでしょう。もちろん、ここでは、これまでにないレッスン、全くレベルの違う目的、プロセス、方法を与えることを目指しています。しかも何段階にもおいてです。
転々とスクールを変える人は、「合うトレーナーがいなかった」「合う方法がなかった」と言います。「自分と合う時間や合う体制でなかった」というのは、深刻な問題です。そこで効果を上げている人がいるのですから「自分に合わせる力がなかった」ということです。
私のところに10番目にきて、ここでも何人ものトレーナーのレッスンを受けて、合わないと言った人もいました。医者から紹介された人のなかにもいました。いくつもの医者をまわって、すべて合わなくて、ここを紹介されてきたのです。こういう人は、合わないと言う前に自分が合わす力をつけなくてはいけません。