トレーナーを変えるときも、前のトレーナーに学んだことを活かせるように考えます。有能なトレーナーが去ったときのデメリットは大きいものです。しかし、トレーナーによってその人の将来が左右されるのは、あまりよくありません。
研究所では、マンツーマンで一人のトレーナーの影響しか受けられないようにはしない方針にしています。
本当のところ、トレーナーとのレッスンで行われていることは、第三者にはわかりにくいものです。トレーナーは、あまりオープンにしたがらないし、レッスンのプロセスに他のトレーナー入れたがらないものです。それゆえ、他のトレーナーが学べず、こういう分野の発展が個人のキャリアにしかならないのです。
私は、国内外のトレーナーの考え方ややり方、そこを受けた人の評価のよし悪しも、誰よりもよく知ることができました。研究所は、この閉鎖性に対する挑戦として、一般の人にも多くのトレーナーにも内容をオープンにしてノウハウの共有化をしてきたのです。こんなにメニュやノウハウをオープンにしているところは世界にもないでしょう。それを批判するひまがあるなら、自分のを公開していけばよいのです。いろいろと批判しているようにみえるこの連載は、愛情の賜物なのです。