確認しておきます。トレーニングで潜在的な能力を開花させていくのは、そのことですべてが可能になるからではありません。むしろ、「やっていない人たちのなかには、やれば通じること」でも、「やっていない人たちのなかではやるのがあたりまえで、なかなか通じないこと」を知るためです。つまり、自らの勝負をできる場を知るためです。
努力するのは、敗れる限界を知りつつ、そこを破っていくことで、自分の本当の限界を知ることです。
ヴォイトレで声域や声量を拡げたい、でも拡げても、限界があります。あなたの限界を超えてやれる人もいます。上には上がいます。
努力しても、努力していないようにみえる人にかなわないこともあります。そこから本当の個としての勝負が始まるのです。