効率というのは、一つの指標にすぎません。情報が優先される世の中において、即興的効果、早ければ1回ごとと、1、2ヶ月で何かを効果としてみせることを強いられるトレーナーは、そういう方法やメニュをとらざるをえないからです。
これをわかって行っているならまだよいのですが、トレーナーによっては、いらっしゃる人が充実したり、満足するのがもっとも正しいと信じているのです。こうなるとビジネスか癒しです。ヒーリングなどにもその傾向が強くみられます。
「早く2、3割よくなるプロセス」と、「時間がかかっても2、3倍よくなるプロセス」とは一致しません。早く2、3割よくしていこうということが、その先の可能性を低くしてしまうのです。
初心者用レッスンというのが第一歩として、第一ステップとなればよいのですが、入口に入れない第一歩であることが多いからです。
より高いレベルにいたるには、より深く掘り下げなくてはいけません。建築物のように、高さを考えるほど、土台を深く堀ることを優先することと思っています。自己流を停止させ、基礎を固めるのが初心者用レッスンと思うのです。それが本人の自己流と異なっても、トレーナーの自己流となるのはよくないでしょう。