最初に、固い、直線、強い、弱い、などという声は、柔らかく、丸く、コントロールできるようになります。そうならないところは、ある時期、無理をかけてみることがあってもよいと思います。私は、拡散が集約され、固定したことが自由に解放され、しなやかになってくるのが、上達のプロセスと痛感しました。
その前にいろんな準備段階があるのです。固定するのは悪いこととはいえ、解放がいい加減なときは一時、固定させていくのもプロセスなのです。喉も同じで、喉が閉まっている人には閉めないようにしますが、閉まりもしない人(声にならない人)は閉めることから入るのです。
やがて飛躍します。私には、次のように感じられました。
声に息や体がついてくる
吐くのでなく、吸うように声が出ていく
当たるのでなく、集まってくる