ものまね芸人を見ていると、意図的にいろんな音色をつくる能力を、人は持っていることがわかります。奥様には、「よそ行き声」と子供を叱る声が、1オクターブも違う人もいます。電話での応答で、相手によって別人になるのは、女性に限ったことではありません。
これらは口内や声道での変化によって可能なので、声の使い方となります。
魚市場のせりの声やアメ横の売り声は、職によって嗄れ声になることが多いのですが、なかには立派な声の人もいます。
同じ人でも社長になるか平社員か、営業か技術職かでも20、30年の歳月は人の声を変えます。データとしてはとりがたいでしょう。心身が弱ると声が別人のようになることもよくあります。ホルモンでも違ってきます。