一流のアスリートは、専門となるスポーツをする前に、別の種類のスポーツをしていることがわかってきました。錦織圭(テニス)はサッカー、朝原宣治(陸上)はハンドボール、佐藤琢磨(F1レーサー)は自転車、鈴木桂治(柔道)はサッカー、澤穂希(サッカー)は書道、プロ野球ピッチャーの前田、大谷、藤波は水泳など。
これは種目でも同じで、けっこう多種目をやる人が、後で伸びます。より違ったことを学ぶこと、その複数の経験から気づくことが多いということでしょう。手段などというのは無限にあるモノなのです。
私は、多くのトレーナーと会ってきましたから、よく、その人の方法やメニュの根拠を尋ねました「私の先生がそう言っていましたから」「本に書いてありました」と堂々と言うトレーナーも珍しくありませんでした。
ですから、方法やメニュについて、メールなどで聞かれても、一つの正解を与えたくないのです。多様性と混在の場、それが、これを始めた目的の一つです。