夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

劇団からのニーズ

声優とともにミュージカルや劇団のベテランがよくいらしているのは、いくつかの理由があると思います。 そのひとつは、自分たちの教わってきて鍛えられた方法では、若い人は育たないということです。その限界をふまえて、若い人や弟子をよこされる人もいます…

次代の先取り

研究所は、次代を先取りするというか、旗を高くあげているので、次代のニーズのある人が、先にいらっしゃいます。つまり、一流、プロ、その弟子、最後にその入門者や初心者となるのが、これまでのパターンです。落語やお笑いの芸人も、邦楽も全く同じ流れで…

邦楽のトレーナー登用

日本のヴォイトレでは、おそらく初の試みとして、邦楽(ここでは歌謡曲、演歌以前のものを示す)のヴォイストレーナーを入れています。ということはもちろん、世界で初になります。 邦楽と私との関わりは、古く、90年代から、端唄、小唄、浪曲、長唄(詩吟)…

声の差と可能性

「ルノワールのような描き方ができますか」と問われたら、私は、「できると思います」と、答えます。模写の名人になるのも10年以上はかかりますが、本気になって時間をかければ、きっとなれるでしょう。写真やスキャンでとればもっと早いでしょう。とはいえ…

他の人の歌い方のコピーについて

私は、すべてにおいてオリジナリティを尊重する立場にいるつもりです。すぐれたアーティストの声や歌い方は、応用されたプレーで、ファインプレーの連続みたいなものです。もしそれをレッスンやトレーニングでアプローチしようとしたら、フィジカル、メンタ…

そっくりに歌えるか

似させることはどんなものであれ、ある程度はできるのです。まして、基礎的なヴォイストレーニングをしっかりやれば、今よりも柔軟に応用性が増すのですから当然です。しかし、それがどの程度かは、ことばで答えても、何ら意味がありません。ものまねのよう…

歌のジャンルと歌唱法

トレーナーには、よく発声法、あるいは歌唱法を分類してそれぞれの発声をマスターさせるような方もいますが、私のみる限り、どれも中途半端なものまねになっているだけのように思います。私は声を分けて使うのでなく、使った声が人によって分かれて聞こえる…

楽器として分けられない声

「私の声と今の歌い方を変えることによって、○○のような声で○○のような歌い方をすることができるでしょうか」と考えると、少し具体的になります。 本来のヴォイストレーニングは、バイオリンで例えるのなら、その楽器の調整ともっともよい音色を出し、それで…

外国人のように歌えるか

トレーニングの目的や位置づけとも関係しますので、まとめてみます。 そのアーティストの声と歌い方、さらにあなたの声と歌い方の相違によってもかなり可能性は違います。日本人もひとくくりにはできないのですが、一般的には、根本的に入っていないことや育…

可能性のもとでの評価

ここのトレーナーでプロの歌を評価することを求められることがあります。これは、一般の人の声の評価と同じく、よしあしなどつけられません。それぞれによいところがあります。本人さえ問題ないというのなら、それを聞くお客やファンにとってよければよいの…

基本と応用

基本と応用は異なりますから、私のレッスンでは、基本が身についてきたら、あるいは一人でトレーニングできるようになったら、そこで確認チェックとしてトレーニングをみるか、歌唱や表現のチェックに移るか選びます。その人の表現が明らかに私の考える基本…

ヴォイストレーニングの基本と応用

「いつまでやればよいのか」と、よく聞かれます。芸道であれば、卒業はありません。ここで述べているのは、レッスンとしてのヴォイストレーニングです。ヴォイストレーニングは歌そのものではないので、多くのレッスンでは、せりふや歌のレッスンやチェック…

みえないもの、聞こえないもの

体、呼吸、音楽性も程度問題です。しかし、プロの世界は、そのみえないものが大きくものをいうのです。聞こえないものを聞こえるようにするのが、私の役割だと思っています。そこまでいかなくては本来の面白さはわからないというくらいに大変ゆえに深く、確…

心地よさを求める

トレーナーは、ことばでも図や絵でも何らかの形で「何が足りない」「どうすればよい」と具体的に、歌い手に問うことが、レッスンの意味です。この曖昧な世界にあなたの声の公式を共に築こうとするのがトレーナーの役割です。 「体、呼吸から」「音楽性」とい…

まねとオリジナル

他人の声と同じ音色、出し方に合わせようとしてムリが生じます。他方、そうでないケースでは、声の違いだけでオリジナルが生じたような勘違いをしやすいです。 どちらにしても、体、呼吸からつかみ、その上で心でつかむこと、これがないと、素人のカラオケに…

声の違い

声の場合、一流の作品からストレートに学ぶことは、難しいことです。音声をどのように把握するかに、個人差があります。ビジュアルのように繰り返し視聴して合わせているだけでは難しいのです。そのためかスポーツやダンスのようには、日本から世界に通じる…

音源を生かす

私は早くから、一流の作品の聞き方を変えていくことを念頭にレッスンやトレーニングを組み立ててきました。お笑い芸人が、弟子入りせず学校で勉強している時代です。落語家でも師から学ぶ以上に、名人の作品をDVD、CDで聞きまくっているのです。トレー…

歌やせりふのレッスンのスタンス

歌やせりふの練習としてみる場合は、その人の可能性と限界を見極め、限界が出ないように整えます。表現効果をふまえたトータルのバランスを重視します。できるだけ大きく、あえて伸びるように、少しでも大きな器を想定してつくっていくようにします。これも…

レッスンのスタンス

レッスンのスタンスは、人により、時期により、その日により異なります。 ・完成した作品としてみる ・歌やせりふの練習としてみる ・フレーズ単位での声の再現力としてみる ライブやCDと同じレベルで、歌やせりふを、厳しい客やプロデューサーとしての立場…

「レッスン前シート」の大切さ

私は、毎回、相手にレッスンにのぞむスタンスとその日の状態を確認しています。そのためにアテンダンスシートを使っています。形式はどうでもよいのですが、時間のロスも防げます。レッスンの目的をその都度、細かく把握することはとても大切です。

よくある勘違い

本人やトレーナーが明確に到達への目的とそのプロセスを把握できていないため、練習しても調子を悪くしては、そういうところで整えることの繰り返しをしている人が多くなりました。それでは負のスパイラルです。トレーナーの熱心さにほだされて、あたかもそ…

可能性と限界

トレーナーとしては勧められない、禁じたいようなトレーニングでも、その人が鋭い感性をもつアーティストであれば、直感的にやりたいと思ったことは、トレーナーのみえないところでやるものでしょう。他人がだめだといって「ハイ」といってやらない人は大成…

負のスパイラル

マイナスからゼロ状態にはヒーリングのようにして戻すことは可能です。メンタルの改善だけで解決することもあります。ヴォイストレーニングといってもこの辺はクリニックのような原状回復が目的です。ストレスを解消した結果、戻ることも多いです。 ヨーガや…

プロの不調対策

プロでも、素質に恵まれ、特別なトレーニングをしなくてもやってこられた人ほど、声が出なくなると難しいものです。ショックなどメンタル面もあるからです。30代から40代にかけて引退に追い込まれるのは、そういう理由です。 調子のよいときから、信頼できる…

調整と条件

調整とは、プロだった人がかつての状態を取り戻して、元の活動が可能なレベルに戻すようなことです。スランプからの脱却方法もその一つです。話し声の調整や、カラオケで歌う調整は、一般の人にもやっていますが、それをプロレベルにするようなことは調整で…

本当のこと

限度を超えたトレーニングの可否は述べませんが、本当のことをいうので気をつけて聞いてください。初心者や声に苦手意識のある人は読み流してかまいません。 ヴォーカリストが理想とするイメージの声や実現が、その本人のもって生まれた声の可能性の真ん中に…

調整の必要性

喉は、心身が疲れたり、よくない使い方をする方が声が出やすかったり、せりふや歌に感情が入りやすかったりするときがあるので、判断がとても難しいです。 若いトレーナーや、あまり経験のないトレーナーは、現状に左右されて、なかなか聞き分けられません。…

喉の目安

喉については、一般の人よりも体力や筋力、その他の能力にすぐれていても、強くない人もいます。 トレーニングのあとに声が出やすくなるかが、一つの目安です。 多くのレッスンでは状態を整えるので、声は出やすくなるはずです。ただし、それに対応力のない…

喉の限界

レッスンでは 1.状態をよくする(そのためのチェック) 2.強化する(そのためトレーニングのやり方) 強化について、自分でやるときに気をつけることは、喉の負担の限界です。声楽家は、発声を学びはじめても、20代そこそこで大曲やダイナミックな表現をす…

本当のギャップ

声自体の力が、海外の歌手や役者と比べて大きく劣っているのが、日本の歌手、役者です。日常レベルでの差を、一般の人で比べても明確です。 私は最初から、外国人の一般の人のレベルに、日本人は何とかベテランの役者レベルで追いついているくらいと述べてき…