夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

自分の喉の分析

私は十代後半からの10年にもっとも集中してトレーニングをしたのですが、今の年齢で始めて、同じように10年後を比べたら、同じ毎日のトレーニングができたとしても、決して同じ結果にならないはずです。体や心が、他の楽器の習得よりストレートに影響するの…

日本の治療とアートの力量

日本ののどの手術の技術のレベルは、世界でも一流です。それなのに、のどを一流のアーティストレベルに使いこなせる人や、それを教えるトレーナーのレベルは、まだまだ低く、忸怩たる思いです。 まず 1.声のトレーニングの成果が、トレーナー本人にも一流と…

器質的障害と医者

医者の多くは声帯をみて異常を判断します。結節やポリープなら、のどの病気です。しかし、これらは生命には異常ありません。 発声に対して楽器としての限界が「物理的」「生理的」にある場合は、声帯の緊張度を高め、発声しやすくする手術もあります。声を高…

音声の専門医とヴォイトレ

耳鼻咽喉科というのは幅の広い分野なので、音声専門で診ている医者を訪れたほうがよいでしょう。変な例えですが、同じ税理士でも、相続問題を扱ったことのない税理士に相続手続きを依頼すると時間がかかり、成果も芳しくないでしょう。それぞれ専門や強みと…

喉の専門医との違い

いつも学者や医者といった専門家に次の3つのことを聞いています。 1.最近の最新の知識 2.心身(特に喉)とトレーニングとの関係 3.私の喉 医者と私たちは、相手とする対象も目的も違います。「声のしくみ」をまとめたときも、のどという楽器が生体である…

音色と声量優先

私は、表現としては声域より声量、共鳴より音色を重視しています。多くの人の関心は、声域(高い声)と、その共鳴に集中しています。トレーナーもそれに応えようとするので、さらにそこを強調せざるをえません。 確かに高い声は、筋トレや呼吸のトレーニング…

ハスキーな声と喉の痛み

ハスキーやのどの痛みの問題は、教科書的には、トレーナーや医者は、警告して本人に注意を促すべきでしょう。もともと声がハスキーな人も、ハスキーな歌に味がある人もいます。 私は判断の基準として、「再現性」(同じことがどこまでの精度でどれだけ繰り返…

即効的な成果

即効的に成果をあげるには、固定してしまうほうがわかりやすいし、一見、安定して間違えにくい、リスクを少なくして、早くうまくこなせるようになります。声の実力を求めないアイドルには、その人の器の中での使い方、見せ方を徹底して教え、早くうまくしま…

声区と喚声点

私は最初から、地声、裏声、チェンジのポイントを決めつけません。チェックしたり、知っておく分にはよく、トレーナーからそういうポイントとなる音の高さを指摘されるのはよいのですが、柔軟に変化していくくらいに考えておきましょう。 即効的に上達するに…

太い声

ここのところ、私共のところには、歌手も含め、中低音の太めの声で説得力を求めにくる人が男女ともに目立っています。アナウンサー、キャスター、声優なども、高い声でちやほやされた時期は終わったのかもしれません。若く元気で、明るくかわいいような声、…

声区融合

声区融合の問題については、あまり本やネットなどをあてにしないことです。現場では一人ひとり全く異なるからです。 ちなみに、私が高音のトレーニングや理論にあまり触れないのは、思い違いをする人が多く、正しく伝わらないことと、一人ひとり、のどが異な…

中低音域と高音域の両立について

ヴォイトレの効果としてわかりやすいのが、 1.高音域、2.声量ですから、それを目的にしている人が少なくありません。 高音域のトレーニングは、本来は中音域のあとにするものですが、そこはできているものとして、高い方ばかり進みます。 高い方が出しやす…

回復と実力

声のトレーニングは命に関わりはないので、それに例えるのなら風邪のように扱われているようです。とんでもありません。声は生まれたときから使ってきています。何か問題があれば(健康で、上達したいということであっても)それは、慢性化した、のどの問題…

レッスンの指針とサービス

レッスンの指針というのは個別に違うので、述べられません。たとえば、「誰でもわかりやすく、1年後に50点とれる、しかし、2年後も55~60点くらい、ずっと続く」というのと、「誰にもわかりやすいわけでないが、1年後に25点とれる、2年後に50点、3年後に75点…

ヴォイトレの目的と価値

声の変容、鍛錬とは別に声は、使い方によっても声は大きく変わり、歌の成果もみられるものです。「何をもってレッスンやトレーニングとするのか」は、もっとも考えるべき問題です。 ここは一人でなく組織としてレッスンを行なっている研究所です。トレーナー…

役者声から声楽へ

以前は、日本では声楽家よりも、役者のほうがよい声をしていました。けっこう無茶なトレーニングで成果をあげていたので、私は最初、声楽よりも役者の練習場に拠点をおいたほどです。 まず「役者声」を得てから、歌のレッスンをすべきだと思ったのです。この…

役者声から声楽へ

以前は、日本では声楽家よりも、役者のほうがよい声をしていました。けっこう無茶なトレーニングで成果をあげていたので、私は最初、声楽よりも役者の練習場に拠点をおいたほどです。 まず「役者声」を得てから、歌のレッスンをすべきだと思ったのです。この…

声の変化をめざす

今のヴォイトレは、声そのものの変化を目指してはいません。声そのものが少しでも変われば成果は大きく違ってきます。しかし、そのプロセスで不安定になりかねないのでためらわれるのでしょう。声は使い方だけでも大きく変わるので、それがノウハウになって…

私の声と「役者声」

私はヴォイトレで声が鍛えられ、変わったのですが、最初は変わり、プロレベルになったあと、1日8時間以上、人前で話しているうちに、プロの「役者声」の声になりました。 歌のレッスン時のほうが日常よりも、集中して意識的に腹式も使い、のども開くからでは…

日本人の考えるよい声

”anan”の取材で声についてのコメントを求められた男性は、ケンドーコバヤシさん、大杉漣さん、遠藤憲一さん、宮野真守さんでした。やや低めのバリトンヴォイスです。女性が魅力的に感じる声は、それほど変わっていないのかもしれません。男性が第二次性徴期…

歌手の話し声

現実の歌い手をみてみましょう。すると、話し声もトレーニングされているような声の人も、全くそうでない人もいます。(歌うときの声も全くプロを感じさせない人もいますから、プロの歌手のすべてが声の力で支えられているわけでないし、時代とともにさらに…

話し声と歌との関係

歌の練習となると、メロディ、リズム、(歌)詞の三要素、さらに歌のための発声では、声の高さ、声量、ロングトーンなどが必ず取り上げられます。このあたりは舞台でせりふをいう役者などに必要とされる条件とも一部、重なります。 つまり、しっかりとした話…

しゃべる声と歌う声の区別

人間の声の獲得の歴史からもさまざまな説があり、また一口に歌といってもさまざまで、語りのような歌もあるので、一括りにはしにくいのですが、一応、大まかに区別してみます。 [話] ことば(発音)中心 意味の伝達が目的のことが多い [歌] 節(フレーズ)中…

しゃべる声と歌う声の相違

これは、「歌う声と話す声では、一緒なのかどうか」ということで、さまざまな意見、見解が出ています。ここではそれらをまとめた上で私自身の経験もふまえて、今の私の見解を述べます。 そもそも「違う」と「同じ」との違いとは、何かということです。声に関…

呼吸とお腹

これも一言では答えにくい質問です、実践の方からいうと、あまりこだわらない方がよいことです。自分の表現を支えるに足る呼吸のコントロールができていればよいことだからです。 トレーニングというプロセスでは、部分的、意識的に行なうので、力を入れたり…

本来の声と個性

声には正誤がないという例として顔と同じと述べています。流行や、なんとなく時代や地域でよしあしはあっても、一人ひとりの声や顔に間違いはありません。顔もDNA、肌の色や紙も、遺伝的な要素はありますが、その後の育ち、環境や習慣によって大きく変わ…

芯と共鳴

声の芯、ポジションは、抵抗(感)のようなイメージです。共鳴、ひびきも波動現象ですから、音波としてとらえられますが、トレーニングで使うには、あまりそういう感じにはなりません。 ビブラートの違いで1秒間に音圧や高さ(pitch)がどのくらい規則的に…

低音のトレーニング

低音と高音とは、ギアの切りかえのように考えてみるとよいといわれます。ローのギアでは、速く走れません。これは、胸声と頭声というひびく感覚の違いのところでも起きます。ただ、初心者の場合は、どちらも、ギアがきちんとはまっていないことが多いので、…

日本人のヴォイトレと邦楽

私は、これまでも邦楽の表現には、タッチせずに、その声づくりに声楽やどちらかというと洋楽よりの発声からきたヴォイトレを試みてきました。そして、一定の成果を声づくりでは出してきました。(邦楽独特の音感トレーニングについては、さらなる改良が必要…

邦楽と声楽のヴォイトレ

オペラで40代が最高といわれている声について、邦楽では、50代、60代でひよっ子、70、80代でさらに最高の声を出しているのは珍しくないのです。まして、日本人でしたら、日本の風土や精神に合って形成されてきた邦楽の声づくりをヴォイトレに加えるのは、私…