夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

イメージをもつ

まわりにアドバイザーはいても、本当に的確なアドバイスをしてくれる人はかなり限られるものです。大した根拠もなく無責任に言っているだけの人は多いものです。お客や周りのメンバーの意見も似たようなものです。細かいこと、よいことや悪いことを言ってく…

喉の負担と管理

オペラ歌手でさえ、ヒロイン(プリマドンナ)以外は、打ち上げに顔を出す時代です。握手会やサイン会が、コンサートのあとも、歌手の喉に大きな負担をかけています。 喉は疲れたら、休めるしかないのです。コンサートのあとにカラオケで歌ったり、アルコール…

声楽を使う理由

アイドルの話を持ち出したのは、私が最初に関わって、もう30年になることと、その縁でいろんなところからいらっしゃるからです。 最初は「ステージのための声の調整」がメインでした。時間的に基礎づくりをできなかったために、私が研究所を一般の人が長期的…

アイドルのレッスン

ここには何名か、日本でメジャーな会社のアーティストがきています。発声に声楽の基礎を身につけさせています。 大した基礎もなく、現場に出される日本の業界は特別です。かつては20歳大半ばで使い捨てでしたが、今は、あまり年齢で決めつけられないところは…

鍛えるプロセス

大体、よくない方向に行くのは「急ぎする」「充分な休みを間に入れない」ことが原因です。それでは、雑になるので、喉が疲れてしまいます。再現性に欠くところがよくないのです。一時よくない方向にいってもそれ自体は大して問題ではありません。どこかがよ…

メニュを自分に合わせる

私のトレーニングについて、本のメニュでは、出すごとにその回数や秒数を減らしています。アゴの運動なども制限しました。「痛くなる人はやめるように」などの注も付けました。スパルタな鍛錬法からラジオ体操や健康維持レベルに落としました。 誰が使うのか…

腹筋のトレーニングの害?

呼吸については、浅はかと考えざるをえないことが具体的にいくつかあります。呼吸は体と密接に繋がっているのです。 「腹筋トレーニングは害だ」ということ、これは「腹直筋」は発声に直接、関係ないから鍛えない方がよいというような類のものです。「ボディ…

現場での進化

いろんな方の疑問に、いろんな専門家の論も引用されています。勉強にはなりますが、私の指導を変えてくれそうな説得力のあるものではないのです。私も、新たなことに気づくために質問を受け付け、答えてはいるのですが…。 「勉強になる」のは、これまでもく…

呼吸のこと

発声の基礎は呼吸と言われていますが、そのことが本当にわかっている人はほとんどいません。トレーナーも含めてです。“呼吸法”などといったまやかしは、どうでもよいことです。トレーニングの方法も、メニュもどんなものでもよいのです。それによって深まっ…

二大問題

1.呼吸の問題=体ができていない 2.イメージの問題=声の判断能力が足らない というのがヴォイトレの二大問題です。 多くの人がそれに気づかず、目先の問題で悩んでいます。バンドやまわりの人も、目先の問題ばかりを指摘します。目先とは、声量、声域、音程…

すぐにできることは問題と言わない

多くの場合、くせで固まっているのです。早くうまくするなら、そのくせを器用に扱うすべ(共鳴)を教えます。根本的によくするのなら発声をおいて、声そのものについて学ばせることです。 「できているなら課題ではない」のです。「できないから課題」なので…

離れる

発声の先生で"地声”の悪い声を避け裏声だけを使わせる人がいます。「地声は厳禁」というわけです(こういう地声裏声の用語については拙書に詳しい)。ケースによっては「練習を裏声で、歌で地声」というのも決しておかしくないのです。 「高音が出ない」とい…

ファルセット、裏声

しゃべる声、地声はふだんから使うので個性的、かつ多様さ、変化に対応できます。それに対して、裏声はそこまでの変化は求めにくく、どうしてもある程度、どれも似てきます。そのため、私は、発声は共鳴を中心にして精度をあげていき、楽器的に使うべきもの…

地声と裏声

地声と裏声の問題について、補足します。私はどれが地声だとか、どこがチェンジだとか、現場で相手があって初めて言える問題を、こういうところには出しません。ポップスでは、かなり微妙なことです。 具体的な解答を期待している人には悪いのですが、どんな…

慣れと実力の違い

慣れで状態をよくするのは、ワークショップのようなレッスンです。即興的な効果、本人の実感のレベルでの評価がなされます。その限界を、何度か「レッスン」というものとの比較として指摘してきました。状態を変えて対処できるようにしたくらいでは、一日体…

目標を高める

「日本語を話せること」と、その「日本語のスピーチで人を感動させること」との違いのように、声と発音には、けっこう大きな差があるのです。そのわりには、とてもあいまいなのです。日常でたくさんのみえない経験が積まれてきた結果が今のあなたの声です。 …

本当の原因☆

「今できないことが、将来、本当にできるようになるのか」については、そこでの必要性を細かく分類して示しました。 今できないことは、これまで生きてきたところで、できている人に比べ何か(環境、習慣含め、素質、感覚、体、機能など)が足りなかったので…

声と発音の違い

私のところは比較的、声そのものを目的にしている人が多いと思います。それでも、3人に1人くらい、その人のなかでも30パーセントくらいが、本当の意味で声の問題といえるでしょうか。それでもよいと思うのです。 たとえば、アナウンサーなどが教えるのも、よ…

声を目的にしない「ヴォイトレ」ばかり

歌やせりふという表現は、声を基礎としつつも、声でなく、発音やメリハリ、メロディ、リズム、センス、その他の多くの別の要素、しかもそういう要素の組み合わせで問われています。すると、どうしてもわかりやすいものに目がいくのです。急いで身につけよう…

歌の声を忘れる

体の声とみていくことで、歌うための制限から声を解きます。すると、当初、発声の声と歌やせりふの声が一致しません。そういうジレンマに陥るのです。だからこそヴォイトレです。 声の完成を目指すのなら、そこで歌えなくなる、せりふにならなくなるのは、あ…

日常性の拡大

発したらそのまま、表現に使える声というのは、理想的です。その根底にある本来の声の力にもっともこだわっているのが、私のレッスンです。 ことばも歌もつかない声そのものの表現力、絵でいうとデッサンの線や色でなく、一本の線だけ、一色の色だけをみます…

歌とヴォイトレ

「歌に対してのヴォイトレ」をどういうスタンスで捉えるかについて、言及します。応用の基礎とか表現のトレーニングというくくりでも述べてきましたが、私の述べる狭義のヴォイトレは「声」の強化で、 1.共鳴 2.発声 3.呼吸(体) の次元です。そこで、それ…

進歩する

基本的なことを踏まえていると、単純に、「自分だけが正しい」とか、「自分と違うから間違いだ」とか、浅いレベルの発言をしないでしょう。 学ぶほどに知るほどに、経験するほどに問いがたくさん出てくるものです。つまり、進歩するとは、「知らない」という…

受容から

今の日本人には、5年10年とかけて何かを身につけていく経験をしたことがない人が増えています。頭で学んでいくこと、多くは記憶の反復しか経験していないから、なおさら、判断について、自分にとってよくないことをしてしまうのです。 「思考をストップして…

できるということ

たとえば「地声で歌いたい」という人に、トレーナーが裏声(ファルセット)のレッスンをしたとします。すると、すぐに「これはいりません」とか「歌に使いません」という人がいます。 言うのは構いません。そう思っていたのを伝えるのはよいことです。トレー…

頭でわかるな

勘や頭はよいと思われているのに、大成しないタイプもいます。芸事や仕事には知識は害にしかならないのです。そのことに気づかない、知、理論、科学が万能という信者です。つまり、芸や人間の深さを知らないのです。 これは自分は何でも一番だったとか、他人…

ビギナーズラック

ビギナーズラックについては、それまでやっていないのだから、やった分は伸びて当たり前です。自分の潜在能力、これまでの余力の出るのです。しかし、時期が過ぎ、人並みになるとあたりまえにように、伸び悩むようになります。すると、いろんな疑念が生じる…

1年半のジレンマ

私のレッスンは、私の本を読んでくる人が多いので、その傾向が強い人もきます。学んでいくうちに、心身や声そのものよりも頭ばかりがでかくなる人もいます。トレーナーになる人にもこのタイプは多いため、そういうトレーナーのレッスンがそうなりやすいとい…

思い込みの排除

レッスンを受けようといらっしゃる人は、少なくとも「今の自分を変えたい」「よりよくしたい」という思いのある人です。ですから、9割くらいの人は、今ここにあるレッスンを肯定的に受けとめてくれます。 レッスンというのが、正しいとか間違いとか、合うと…

削ぎ磨いていく

二十代の頃は何もかも一人でやろうとして、あまりに膨大なやるべきこと、知るべきこと、生徒の数やレッスンの量に忙殺されました。 まわりは、レッスンだけでも大変な私に、ステージから打ち上げ、合宿からライブ、研修、構成、取材、執筆と、歌えや踊れや、…