夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

学び方

私はここのシステムや制度をもって、トレーナーや生徒に学ぶ場のありよう、学び方を伝えているつもりです。それが変わらないのに声が大きく変わることもあまりありません。 私のところのように、他のところではレッスンができない人もくるところでは、いろん…

評価について

私は生徒にトレーナーのレッスンの評価をさせています。それは、最近取り入れられている学校での「生徒による教授評価」とは意図が違います。生徒の考え方や学びのレベルとその進歩を知るためです。それでトレーナーを判断しようと思っていません。「生徒が…

自分の判断の限界

自分を出し切る。それは第一の条件です。しかし、出し切ったくらいでできるのは、声を二次的に使う分野くらいです。 どのトレーナーが合っているかとか、レッスンのどこがプラスなのかというのは、習っている本人が、自分の「今の器」で考えたり、思いこんだ…

トレーナーの学びと使い方

日本人に「主体性」を気づかせるのは、殊のほか難しいものです。レッスンをマンツーマンにしたのもグループでの主体性が失われてきたからです。 間違えないでほしいのは、方法やメニュの差異を比較して、トレーナーの優劣を決めても仕方ないということです。…

制限と判断

私は、グループレッスンのときから、他のトレーナーを使っていました。個人レッスンもトレーナーにやらせていました。「福島のレッスンよりも、他のトレーナーのレッスンの方がいい」という人も出てきました。 それは、最初、私が分担したくて、そうして成り…

主体的に

声の場合、あいまいになるのは、何でもできるかのようにしようとするからです。判断の基準をつけるには、目的の明確化、できることの制限が要ります。 これはマンツーマンでは、特に大切なことです。そのトレーナーとクローズになるからです。 レッスンは、…

偏向と賢明さ

レッスンをしたいという人を1年くらいでよくするのは、どんなトレーナーでもできるでしょう。ここでは、複数のトレーナーを最初からつけることで、初心者でも早くトレーナーやレッスンの比較ができるようになります。このトレーニングが自分にはよい、このト…

反駁を反証する

私は、声の分野では、最も多くのレッスンを言語化してきました。自らのレッスンだけでなく、他人のレッスンをも記録してきました。それ以上に、多くの人に、ことばにしてもらったのを記録し、比較、検証してきたのです。 生徒はもとよりトレーナーやゲストに…

問えないレベル

私もトレーナーも、科学や理論といった理屈よりも、実体験を元に語るようにしています。体験した人の口から言ってもらうことで、説得力のあるものとして、信用を高めているのです。しかし、こうした体験談こそ、まやかしになりえます。生徒による自画自賛(ト…

有効にする

私は、他の人の考えや理論や方法を否定しているのではありません。それがうまくいくのと同じくらいに、うまくいかないこともあるということを知っておくことだと言っているので、誤解のないように。それは私にも、ここのトレーナーにもあてはまるのです。私…

理屈

声に関わる専門家やトレーナーには一匹狼の人が多いものです。私もいろんなところに呼ばれると、他の専門家と一緒にやることもあります。しかし、他のヴォイストレーナーと一緒という場は、ほとんどありません。トレーナーとしては一人、あとは、医者やアー…

没個性集団化

日本の多くの歌や芝居は、「主人」の家風がとても強くて、作品に抵抗を感じることがあります。自立した個が集まって共同でワークするのでなく、その家にいないとやっていけない依存的な体質になっています。表現が個でなく、全体の平均値をもって、なりたっ…

トレーナーの偏向と流派

トレーナー自身がレッスンの環境ですから、自分とレッスンをやる相手が「トレーナー=自分の環境の中」にいることを意識しなくなります。だからこそ、トレーナー自身が人に学ぶことで、自分だけで勉強を完結=クローズしないことです。他人を教えたこともな…

教え方のパターン化

生徒が満足し、喜んでくれる。やがて、生徒のなかで何人かに(基準の甘いトレーナーなら全員に)効果らしいものが表れます。トレーナーは、教えたことが伝わったことを実感します。 多くの場合、それはトレーナーでなく、生徒が慣れてきたのです(でも、人がく…

トレーナーの根拠について 

「あらゆることを説明できる理論や方法はない」これは科学的に、理論的に取り組むときに必要な考え方です。わからないもことに対して、精神的なアプローチで物足りなさを感じる人は、たやすく“科学的”や“理論的”なことにとりつかれ、だまされてしまいます。…

改善のアドバイス

若い人は、わからないからやれることに大きな可能性があります。 わかるとやれない(働かない、学べない)となりがちです。そこから改善しましょう。 1.ルーティンワークをしつつ次のステップアップを待つ 2.将来を、よりよくする方へ動くこと 3.身体で捉え…

フェア

昔は、学校の若い先生を町や村の人が、尊敬しつつ育てていったものです。今のようなモンスター・クレーマーはいなかったのです。子供も、誰の子であっても、村や町の子で、天から授かった子だったのです。 鳥羽一郎の「師匠」(「オヤジ」と読むが師匠のこと…

学んでいく人

私が残念なのは、知ったことで学んだつもりのような人が少なくないことです。たとえば、今の私は、昔の私と違う私です。私自身は今も学んで、昔よりもずっと学べるようになっているから昔と違います。 ところが、あまり学んでいない人は、学んでいくと変わっ…

置き換える

人間関係やコミュニケーションも第一印象や一回の会話でどこまでわかるのでしょうか。わかるというのは、これまでの自分の経験した範囲での好き嫌いで言っているだけのことです。相手が自分よりもはるかに若いと、たとえば、子供なら、どれほどモノが見えな…

わからないものに接する

歌も芝居も、慣れないものであればわかるまでに時間がかかります。最初で好きになるものもありますが、何回も聞いているうちに好きになることも少なくありません。 これから大きく学ぼうとするなら、できるだけわからないものに接することです。わからないか…

プログラムのないこと

「何か」があるらしいというのはわかるが、まだわかっていないので、そのことにアプローチしていく。それは「後になって身につく」という漠然とした予感からスタートします。 その答えは人生の後半にわかるか、もしかすると死ぬときにまでわかりません。一流…

オリジナリティと声

多くの人が長い時間、継承して育んでいく。それが文化です。ですから、オリジナリティもその風土と切り離せません。 「誰かに影響を受けて、誰かが立ちあげること」から、オリジナリティの価値が問われます。歌を、表現、アートとしてみたときに、トータルと…

認める力

ものまねもそっくり芸であれ、同じものはこの世に2つもないのです。 でも、同じくらいに誰もができるものなら、先にやった人が勝ちだと思います。先にやって認められるというのは、結構なエネルギーがいることです。それを最初に認めた人が大変に重要な役割…

オリジナリティ

オリジナリティを「初めてやったこと」とか「誰もやっていないことをやった」など、人と違っていればよいという見解もあります。しかし、私は、レッスンとトレーニングの視点から、オリジナリティを「他人のなしえないことで他人に通じさせる価値」として捉…

精神論として

私の本は、精神論が多いと、よくも悪くも言われたことがあります。私はそれでよいと思っています。本だけでは、トレーニングにはなりません。「問い」を発して、その人の思考から思想をつくるのが、私の考える役割です。場として研究所があるのですから、本…

くり返し重ねる

コツコツとした努力は欠かせません。単調なことのくり返し、シンプルなことの連続が行われていますが、同じことを続けるのは、なかなか難しいことです。 幼い頃に無理に習わされたことでも、一人で自由になっても続けていたら好きなのでしょうし、やめたらそ…

好きとオリジナリティ

「好き」は大切ですが、ファンとしてではなく、表現者としてみるなら、「感性として何かに惹かれる自分がいる」「それに反応する自分に、そのなかに何かがある」から、「そこは個性やオリジナリティの元になる」ということで重要です。つまり、可能性です。 …

価値をつける

与えた100を100以上に使える人は少ないものです。うまくいく人たちは1割を10倍にして使っています。つまり、私が1万円渡しても、1000円くらいにしか使っていない人もいれば、1万円として使う人も、10万円や100万円にしている人もいるということです。 レッス…

知恵

宗教、哲学、芸術は、真理を求めて、それぞれのアプローチで成立してきたのです。芸や武道、スポーツも、発明や研究など、すべて人間の高度な活動には理があります。そこを本質として捉えられるか、その経験を得られるのか、それをレッスンという場は与えて…

なれないところでなる☆

「誰もがこうなれます」というところで「こうなりたい」なら、さっさと行って「なればよい」のです。でも誰もが、お金や時間でそうなれるのなら、そういう保証がうたわれているなら、それは、そうなっても大した価値もないのです。 「やった人の誰もがそうな…