夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

息と声

呼吸法は、レッスンでも常に問題になっています。私は日常で行っている自然な発声を強化することと思います。 横隔膜呼吸法とか、腹式呼吸法とか、胸式呼吸法があるわけではないのです。声と呼吸に高い必要性を予見したら、毎日のなかで自然と鍛えられていく…

ことばの定義

研究所のQ&Aや会報を見ても、いろんなことばが使われているのは事実です。使うつど、ことばの定義があるべきですが、定義の論争に時間をかけるより(そういうことには時間をかけてくれそうな人は、他にたくさんいるようなので)イメージ言語の精選を目指した…

横隔膜呼吸?☆

誤用されている「横隔膜呼吸」ということばについて、声楽家やトレーナーが、科学的、解剖的、生理学的知識を生じ中途半端に知って協調したせいで、まともに使えていない悪例となっています。これを指摘します。私や邦楽の師匠は「腹から声を出せ」と言いま…

「統一音声」と支え☆

頭声と胸声の音色を、どのようにして捉え使っていくかが問題の本質です。私は「統一音声」ということばを使っています。富田浩次郎氏が、俳優訓練の本で使ったことばで、その意図もありました。 私は、当時の薄っぺらい歌唱、発声へのアンチテーゼとして、胸…

胸声と頭声とミックスヴォイスについて☆

声を地声、裏声やファルセット、他の声、胸声―頭声、どのように名づけるか、分けるのかの論議に、私は加わりません。男女によって、命名や使い方が違うこともあります。頭声、ファルセットは男性、裏声は女性など。 声帯振動による生理的なレベルで、地声、…

理論の正当性のなさ

私が初期に直観的に理論立てて表した本には、あまり直すべきところはありません。ただ声のいろんな基本知識について、説明を加えています。他の本から引用したものは、知識や理論が短い間にも変わって、古くなったものもあります。いくつかの本で触れていま…

日本人の声の丈

私は声域より声量、声量より音色であると思っています。歌やせりふでなく、声のトレーニングということです。 歌い手の世界では、声域(高い声)に悩む人が多いので、それが第一目的になっていることがほとんどです。マイクが使えるから問題にならなくなって…

トレーナーの条件

私はプロ歌手でないトレーナーが、プロ歌手のように歌えなくても、プロの役者でないトレーナーが、彼らのようにせりふを語れなくてもよいと思っています。声のトレーナーなら、プロの声を出せること(出せたこと)が必要なのでしょう。その声一声でわからせる…

「アー」の一声

歌で音程やリズム、発音がよくなっても、声がよくなるのとは違います。歌唱のレッスンでは、ずっと声そのものは、問題にされないできました。元より声のよい人が選ばれていたのです。 今のヴォイトレでも似たようなものです。トレーナーに「大きな声で『アー…

声の習得の自然な流れ

声づくりは、赤ちゃんの頃から声変わりの後あたりまでを前半(10代半ばから20代まで)とします。あとは加齢して変わっていくのを後半とします。声変わりまでのヴォイトレは、無意識に日常の中で、ハードに行われています。そこから意図的にヴォイトレをしま…

方法の限界☆

どのトレーナーもそれぞれの方法で教えています。新たな方法を知ったからと、習っているトレーナーの方法がよくないとか古いとか、否定してしまうくらいの浅い判断力では、何ともなりません。次のところに行くと、また、その前の方法が否定されるだけです。…

条件の獲得と質の向上

「強い声」「大きな声」を出すようにというと誤解されて、力ずくの危ない練習を導きかねません。私はレッスンでは「深い声」と言っています。「共鳴する声」―「深い声」―「深い息」―「深い体」、深いというのは、「腹の底からの声」と捉えてください。女性な…

喉の強さ

もう一つ、誤りやすいことを注意しておきます。声や喉も、スポーツと同じく、やや疲れたときの方が、感情が乗りやすく、伝えやすくなります。それは厳しくいうと判断ミスです。一流のオペラ歌手は鋭い感性と経験で、そんなミスはおかしませんが、ポップスで…

負荷のレベル

無理に負担をかけて、重い強い声にしようとしては喉を壊しかねません。自然にできていくのを、できていかないようにしているから、どの程度に無理をしていくのかがトレーニングの肝です。これを私は「負荷」や「抵抗」といっています。 きちんとした結びつき…

頭部共鳴オンリー主義の限界

私は基本トレーニングのなかでは、あまり高いところまでは無理させませんが、頭部の共鳴はイメージさせています。頭部で響くのはよいのですが、響かせるようにするのは、あまりよくないのです。これは、多くの場合、くせ声です。 このくせ声を誘導するトレー…

基本の「ハイ」

私のトレーニングには、上半身を90度、腰から屈伸させ、床に背中が平行になるようにして「ハイ」を出すことがあります。前腹を押さえる(前腹が圧迫される)ので、横や背の筋肉が使われやすく、横隔膜呼吸の拡大を意図します。もう一つの理由は、下半身を固…

子供の声の日本人

浅い声の人や弱い声の人は、日本人よりは、外国人に範をとることがよいでしょう。男性だけでありません。むしろ女性の方が、その差は大きいでしょう。文化的背景として、“かわいい”文化の先進国である日本の人は、早く大人になりたいという成熟願望をもつ人…

勘違い

勘違いされやすいのは、体の声とか深い声といいつつ、喉を使い、押しつぶした声です。独力での自主トレでは、ほとんどの人が間違えてしまいます。憧れの人の声から、ハスキーを見本ととらえてしまう人にも多いです。 とはいえ、これを安易に今のトレーナーは…

息を深くする

喉を強くするには「声出し」をすればいいのですが、個別に持っている身体が違うので、私は、喉そのものでなくその周辺を変えるイメージをもつようにした上で、息吐きをトレーニングのメインの一つとしています。 一流の歌い手や役者は、息が聞こえるほど深い…

結びつきと強化

ヴォイストレーニングをしていました、という人も多くなりました。なかには留学までして、いろんなメニュや方法を体験していらっしゃる人もいます。しかし、肝心の声はよくなっていないのではないでしょうか。大半の人は発声のしかたを変えて、高めに楽にギ…

お客にならない

プロは客商売です。彼らにとってはアマチュアの人はお客様で、アンチファンにしておきたくはないのですから、よいことしか言いません。トレーナーも生徒がやめたら困ると思うと褒めることしかしません。こういう構造は知っておくことです。 厳しいことを言わ…

問題にしないで学んでいく

「問題にするから問題になるだけで、問題にしなければ何の問題もないのに…」と、私が最近よく思うことです。医者やメンタルトレーナーを頼り、一時的な喉のよさを求める人もいます。それは、時間もお金もかけて、なんら変わっていけない状況に自分をおいてい…

発声だけでみないこと

表現のための発声ですから、発声の理想から外れても、表現を優先させる判断力をもつことです。その優先順位をヴォイトレマニア、人が表現する場にいない人や、浅い経験しかない人、表現してこなかった人は、とれません。 私は歌を聞くときは発声でなく、歌を…

発声でみせない

「トレーナーは黒子で、相手が学んで、自立していけるようにする」ことを本意とする私をカリスマ化するのは、困ったことです。その人自身の考え方や精神だけが、将来、未来を切り拓いていくのです。 私は声を材料にして、伝えるのに尽力しています。こうして…

現実対応のトレーニング

自分のヴォイトレの声を聞いてください。いや自分の声だからわからないなら、一流のプロの歌でなく、声を聞いてみてください。「ここがポイント、ヴォイストレーニング」にも述べました。 そういうことを目指している人にも、否定する人がいます。しかし、よ…

目的のためのプロセス

Ⅰ、Ⅱ、Ⅲのレベルでの、それぞれの目的とプロセスを、よく考えてください。Ⅱ、Ⅲが、Ⅰの下積みになっているのです。 Ⅰのトレーナーが、成果をすぐに上げられるように思うのは、誤解です。そこで上がったくらいの効果では、どこにも通用しないです。5年もみたら…

ヴォイトレのリスク

もし私の本を読んで、声を出して壊したり、つぶしたりしたり、前より悪くなったという人がいるのなら、次のことが考えられます。 無理に大きな声を出す。 無理に高い声(で、大きな声)を出す(私のメニュにはありません)。 3.ほとんど休みを入れずに続けて…

声域と音色

この頃は、多くの人が声域を優先します。私は、音色を優先しますから大きく異なります。以前は、声量と共鳴の延長上に音色をおいていました。どちらがよいとか、正しい間違いの問題ではないのです。いろんな考えがあってよいのですが、声の質感こそ、忘れて…