夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

本当ではない基礎

歌唱に入るまえの発声練習で、スケール、母音の統一の練習を行っているのは、基礎というよりは、調子のチェックとウォーミングアップです。最後にそれを繰り返すトレーナーもいます。それはクールダウンになっている、レッスン前後の声の状態をチェックする…

本当の基礎

一般の人でもプロでも、基礎を学びたいといらっしゃいます。本当は基礎でなく、せりふや歌を、プロのようにうまくなりたいのです。できたら、ストレートにセリフや歌を直したいと思っているでしょう。ですから、レッスンでも、せりふや歌を取り入れています…

トニー・ベネットのF

「Fly Me to the Moon」をトニー・ベネットで聞いてみてください。そこからコピー→自分のオリジナリナルにする、のプロセスを踏んでみましょう。外国人の声と、日本人のプロの声を何曲かで比べるとよいでしょう。 音色に注目してください。Fillで始まる2番は…

声から歌へ

1.声から(歌)→音楽へのアプローチ 2.音楽から(歌)→声へのアプローチ で試してみましょう。できている(と思っている)ことを完璧にするために補うのは、基礎力です。これが、本当のヴォイトレです。 1.体→呼吸→発声(結びつき) 2.発声→共鳴(声域) 3.共…

表現の基礎レッスンの実際

表現のレッスンは、声よりも呼吸です。大きな呼吸の動き、その自由度を優先します。 一曲をテンポ早めで4回くらいのブレス(息つぎ)で歌いきってみましょう。作曲家になって自分の実感で作り上げていくプロセスを踏むのです。 鼻歌(ハミング)→コーラス→歌…

転機

ビジュアル、ルックス、パフォーマンスが売り物の人のプロです。比較的、研究所には、少ないタイプですが、年に何人か(何組か)来ます。プロダクションからは、このタイプが多いです。そういう人は、昔なら20代半ば、今は30代くらいで転機が来ます。 元々、…

表現と判断

表現について述べていきます。あなたが全力でやったところで70パーセント、そこから100パーセントに満たそうと思わないことです。そのギャップをずっと抱えていくのです。その日に100パーセントに整えると小に、3か月から1年くらいで100パーセントにすると中…

表現からの基礎

私は、基礎だけのレッスンを好むのも(ヴォイトレにくる人には)よいとは思っていません。基礎がなくては表現できないのではなく、表現の必然性が、基礎のレベルを高めるからです。 自分があり、自分の世界があり、表現に結集していくのです。最初からそんな…

スタンスの違い

歌をみるとき、次のスタンスでみます。1.悪いところを目立たなくする。2.よいところを目立たせる。2が基本で1が応用、2がトレーニングで1がリハーサル前です。 構成展開から入っていき、実力のある人なら声の置き方や呼吸を変化させて歌をブラッシュ…

差を知ること

世界に通じる声になりたいという人がいらっしゃいます。 海外のトレーナーを闇雲に高く評価する日本人らしい人もたくさんいます。海外のトレーナーは、日本人に対して大した覚悟をさせられません。実力差が大きいので、親善交流レベルです。 それがなぜかを…

表現の3レベル

表現の3つのレベルについて述べましょう。 C.全体をまとめ、無難にこなす。 B.発声の響きで統一し、丁寧にことばを処理する。 A.本人の最も武器になるものを中心に表現する。 としてみます。 Bには、個性的で歌はうまくない、けれどもパワフル、インパクトの…

ミュージカルを比較

日本で最初に参考にしたのは、日本の歌手や声楽家ではなく役者でした。役者の声を持てば、歌が変わるということです。そこにあったのは、声の表現力、個性といったオリジナリティの豊かさです。 日本のミュージカルと黒沢映画を比べてみてください。あるいは…

役者の声の個性

私のところは、役者も来るので、声の基礎+セリフの表現と、声の基礎+歌唱の表現で、大きく2つにコースを分けています。リズム、音程練習などは音楽基礎として、歌唱につけます。 声の完成に、発声からフレーズを音楽的にこなす力(メロディ処理)をもつとい…

基礎の3レベル

これは A.歌手レベル B.日本の一流歌手レベル C.世界の一流歌手レベル の条件を持つとするとわかりやすいでしょう。 分類すると、1.体、2.呼吸、3.発声、共鳴、音色、4.声量、5.声域、6.音感、音程、7.リズム感、8.フレーズ、9.構成、展開、10.オリジナリテ…

周りに合わせない

他の人と合わせるための耳の力、発声の力を最低限の音楽的基礎力としてつけます。 周りと比較しやすいと自分のことが分かるのでヴォイトレにくるのです。周りと比較するというのは、日本人の場合、周りが皆似ているために、それに合わせようとしてしまいがち…

目的と基準のおきかた

実力のある歌手に、2曲の歌唱レッスンをします。表現力と基礎力をつけるためにいらしています。基礎力は、私は一声、一フレーズでみます。そこのトレーニングは、基礎を身につけているトレーナーに任せています。一流のオペラ歌手でなくとも、その基礎条件を…

プロ歌手へのレッスン

すでにプロである歌手に対するのと、そうでない人のプロになっていくプロセスに対するのでは、トレーナーのとるスタンスは異なります。プロ歌手についての定義や分類などというのは、現実や過去の歴史をみて、実物に当たればよいことですが、アイドルや役者…

プリミティブに

1.悪い原因を探り、対処する(調整) 2.欠けているものを補う(補充) 3.強化する(鍛錬) 本来のトレーニングは3にあたります。 頭で考え、科学的に分析すると1、2にエネルギーが行くのです。 日本のサッカーのエリート教育みたいなもので、平均レベルは上が…

甘やかさない

好ましいトレーニングのプロセスをまとめておきます。 1.自然に直す 2.自然に直すのを妨げない 3.自然に直すのを妨げていることを排除する 4.自然に直す力の衰弱を補う 自分の心身にそういう力をつけるのが、もっとも望ましいです。 空調も、空気清浄機も、…

水分のとり方

世の中には、声のためにも、喉のためにもいろんな薬やツールが出回っています。アメ、水、嗜好品、加湿器、喉スプレー。そういうものを使う分だけ、あなたは、ひ弱になり育たないことにもなりかねません。 例えば、発声のための喉の状態をよくすること、声帯…

不調の対策

喉の病気といっても、休めて治す、自然治癒がメインです。本人が治すもので、トレーナーや医者は、補助にすぎません。 薬や飲食物、スプレーなど、道具などを使っても、 1.体の回復(フィジカル) 2.心の回復(メンタル) 3.体力、柔軟、喉の状態の回復 を待…

代替のトレーナー体制

私のところにも、他の著名なトレーナーについている人が、 トレーナーが忙しすぎる。 他の仕事で出張。出演が多い。 留学や休みが多い。 予約が取れない。キャンセルが多い。 などの理由でもいらっしゃいます。優れたトレーナーが実演家であると、教えること…

トレーナーを先生としない

トレーニングは常に、形から入り、形をとり、(固定する)その形を取る(解決する)。そして、また1、2、3…と繰り返すのです。 私たちもエビデンス(証拠、論拠)を求められることがあります。提示できることもあれば、できないこともあります。ハッタリも、…

現場のデータの蓄積と分析

私が自ら声について行ってきたことをとりあげつつも、体験談など生徒自身の声を提示しているのは、それが現場だからです。こうしたことは、頭だけで考えられるものではありません。研究所であらゆる仮説を試行し、試行錯誤を通して完成に近づけようとしてい…

チェックとは

柔軟や声のチェックは、トレーニングではありません。声の使い方のアドバイスも、状態をよくすることと、将来の可能性の把握のために使うものです。 本格的なトレーニングを集中して行うと、バランスを失うなどのデメリットも出てきます。どこかに副作用を想…

無知の知

トレーナーは、いろんな経験から、いろいろ学んでいますが、いくら学んでもわからないことはたくさんあるものです。わかっていることなどほとんどないのかもしれません。しかし、不安に思わせては、いらっしゃる人にあらぬ心配をさせ、効果もでにくくなるの…

メンタルが何割か

私の親しくしている専門家は、声については、メンタルの問題が9割といいます。 ・少し具合が悪いとすぐ専門家や医者のところに行く。結構なお金を払い、その分、効果があるように思う。 ・長時間のレッスンの疲労感に実感を得る、コミュニケーションにおいて…

思い込みという信頼感or依存心のチェック

次のようなことについて、どう思いますか。 ・医者やトレーナーは万能である。体(病気、治療)や声のことは何でも分かる。 ・医者やトレーナーは自分に合わせてくれる。合わせられる。 ・レッスンやトレーニングをしないとよくならない。 ・メニュや方法が…

10のランク

実践形式のトレーニングを分けるとしたら、10くらいのランクがあるのです。 2までは誰でもやればよい日常の延線上にあるものです。3から先は、プレイで必要とされることによって専門特化していくのです。バスケット特有の動き、トレーニングを、テニスや水泳…

基礎の3ステップ

やればできるというなら、やらないでできていないものを目的とすることでしょう。スポーツのトレーニングの研究をすると、基礎といっても、いくつかに分けられます。スポーツでは、一般的に 1.基礎の基礎―柔軟(調整) 2.基礎―体力作り、ランニング(強化) …