夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「歌いやすさ」より「自由度」

すぐに本番に役立つ、アドバイス・レッスンでは、比較的、明確な目的ですから、早く、よりよくすることができます。 歌唱レッスンでは、悪いところで目立つところから直します。でも、その前によいところをみつけ、いつかそこをもっと伸ばせることに気づいた…

始点と終点を整理する

ヴォイトレは、スタートもゴールもあいまいなままスタートすることが多いのです。トレーニングのなかでは、そこを整理して自分の位置づけや目標を、より具体的につかんでいけるようにしていくことが目的の一つです。 「レッスンでは、メニュや方法を用いて、…

あこがれと身体との間

快感にも2通りあります。音楽で体が踊りだすようなもの、これは他律的なものです。それに対して自分の心身内部からの心地よさは自律的なものです レッスンは、「他から入り自に至らせるプロセス」です。他から入るものは嫌なものもありますが、それを受け入…

判断しない

日常レベルの声や歌がうまくいってないこと自体があなたの判断の誤りです。それは、感覚やイメージの誤りでもあります。それでも、学びにくる人は自己評価は客観的にできているから、ずっとよいのです。その判断を一時預けて、トレーナーに替ってもらうのが…

「よい状態」で知る

かつて、10年ほど続けて合宿で軽井沢に行ったのは、心身を解放された場でリラックスと集中を感じさせたかったからです。スタジオの次元と異なる深さで体験させたかったからです。 いい状態にするのに時間をかけるのでなく、「いい状態から始めたい」なら、い…

読み込みと再現

私たちトレーナーは、生徒の発声の母体としての体を自分の体に読み込みます。皆さんは、その逆をするのです。 とはいえ以前に違うところから読み込んだものが、あまりに強かったり、頭で考えたイメージが強いとなかなか入れません。できたら一度白紙に戻して…

BV理論とイメージ

理論を用いるのは、自分の体をモデル化して捉え、イメージで動かしやすくするため、記憶するため、再現しやすくするためです。私のイメージのモデルは、頭と胸の中心に2点があって、それが結ばれている軸とします。そこから上下にひっぱります。 地声や話声…

体に聞く

私はよく「頭でよいと思っても、頭ゆえに判断を間違うもの」だと言っています。 そういうとき、「バッティングセンターでいつもより打てるか(ボーリングでもダーツでもよい)チェックしたら」と言っています。頭でよいと思っても、結果、打てなければだめ、…

聞かれる

何にしても「鈍い」を「鋭い」にしなくてはなりません。 レッスンでさえ、スタンスで決まります。それをみている人が感動するようなものでなくては、と思うのです。私はいつも第三者に開かれているように意識してやっています。グループやマンツーマンでも、…

スタンス

私の手伝いをさせていたトレーナーがあるとき、私の全体評(ステージ実演のコメント)のあとに自分も「私と同じことを、寸分たがわずにノートに書いた」と言っていました。「10年もいたからわかること」と思いました。 評というのは、歌への評価ですが、本当…

時間と静寂さ

音楽やせりふは、時間のアートです。時間をどうみるかです。これは「永遠の問い」にも通じます。ともかくも、無音から一つの音やその動きに集中して、ゆっくりと学ばなくてはなりません。 私は、ピアノ伴奏に頼らせずアカペラをメインにしています。何でも描…

理想から引きあげる

ヴォイトレは、普通の人の力50%を70%くらいにしていくものです。しかし、積み重ねるより天才ヴォーカリストと言われるような人のもつ完璧さ、100%の感覚の方から引きあげられるようにしていく、感覚―イメージ―体の順でレベルアップしていくのが理想です。…

声の土台

何事であれ、これまでに心身をプロとして扱って何かをなし得たことのある人は進歩が早いです。声や歌というものは、その土台に体と感覚のコントロール、筋力なども含まれます。土台があって今のあなたの声も維持されているのです。 少々、無理をしても応用し…

整えていく

BV法とか理論とか言っても、そんなものがあるわけではないのです。しぜんなものの成り立っていくプロセスを理解して身につけていくアプローチの一手段として、私は仮に命名しているだけです。 「ブレスヴォイス」というのですから、息を吐いて声にする、息と…

逆境と否定

私は、若いころ、わからないものを知りたかった、見たかった、味わいたかった。そして、わかっている人、あるいはわかったようにみえる人にコンプレックス=ギャップを強く感じた。そこから抜け出せたら、その溝が埋まれば、もう一つ上の世界がみえてくると…

わからないものをわかるな☆

コメントにも、わかりやすさばかりが求められるようになりました。 たとえば、音楽を「聞いて、わからない人に説明しても仕方ない」です。しかし、そのコメントをきっかけに何回も聞く人もいるというなら、やってみる価値はあります。万に一つでもそういう効…

語らなくてもよい

こういう分野は、先のわからないものです。わからなくてよいのです。わかってしまうくらいのものならつまらないし、わかってしまったら、投げ出していたでしょう。 「わかっている、正しいのはこうだ」というような人には関わっても無駄と思うのです。そうい…

対し方

私はかつて、研究生の出してくるレポートに、論を返していました。私のスタンスをもって否定してくる人にも対峙してきたのです。そこで時間をかけて答える姿勢を保ち続けることが私の生きることの一部でした。 ところが、対し方を伝えたいのに、その論の正誤…

生命力と3D

生き生きと「生命力」にあふれ、「リアル」に3D(立体感)に迫ってくるものが、表現としてすぐれたアートです。その声で伝わるその人も生き方は、生きる力を与えてくれます。 それがどうしてなくなったのでしょう。意識として、それに対抗する「死」がないか…

自立した歌

1.その人を知っているから我慢できる歌(カラオケ) 2.その人の努力、歌への思い、好き、が出ている歌(のど自慢本人) 3.その人の後ろにあるものが伝わってくる歌 こんな感じでしょうか。3が神、「人類が太古から今まで生きて受け継いできた大きな流れ」の…

我を出す

昔は、「自分を出すような歌はうるさいから、声に委ねろ」と言っていたのに、今は「自分を出して歌ってください」と言っています。 表現力は、体力とメンタルに支えられます。その我が弱くなると、その人の生き方、生き様が出てこないのです。 歌が、メロデ…

起こる

ステージですから、何かが起こったらわかります。わかってこそ、「起こった」といえます。 起こらなければ失敗、というよりも、勝負以前なのです。何かを起こすかどうかは別として、出したところで何かが起きなければ表現ではないのです。 それが、私がいち…

共感

学び手が引き出すトレーナーの能力について述べます。 かつて、私は、研究所のライブのステージを見て、一言も語りませんでした。そこの場は真剣に臨む人が多くいて、それだけでことばは必要としなかったからです。 私がうしろにいて、空気を緊張させていれ…

正しいと言うな

声に正誤はありません。あるのは深さです。それゆえ、程度とできの問題です。ですから、一つの方法でなく、いろんなやり方、アプローチがあり、プロセスがあり、効果があります。 せりふは、ことばとしては、子音で共鳴を妨げます。具体的な意味内容を得られ…

JAZZのレッスン

ジャズのヴォーカリストも来ていますので、研究所では、21世紀の日本で「英語で1960年代前後」のジャズを歌うという、表現のあり方、あり様にあたらざるをえません。現実的には、声レベルの問題で留まっています。レッスンでは、次の3つができていない人がほ…

表現における二重性

日本語の勉強を、文法で捉え「主語」での欠陥を指摘する人がいます。「主語」のような概念は、欧米の言語学からきたもので、そこからの分析で日本語のよしあしの判断はできません。日本語にとって不利な分析となります。 国の将来の経済方針をアメリカが作り…

手段と目的

基準のレベルの差を知ることが、ヴォイトレの第一歩です。「それができていない」のを知るために、声域や声量などの限界をチェックしてみるというならよいのです。しかし、それが目的になっていませんか。 今や「○オクターブ以上、○日で出せるようになる」と…

なぜできないのか☆

「できないことをできるようにしたい」これがレッスンの大きな動機です。しかし、「なぜできないのか」ということと、「できたらよいのか」ということを、よく考える必要があります。 目標のとり方として、 「できないよりできた方がよいもの」と、 「できな…

短期と長期

トレーナーとしては、トレーナー本人の力量を信じさせないと効果も出にくいし、レッスンも続かないので、どうしても過度に勇気づけたくなるものです。早くレッスンの効果をみせて信用させたいとの思いから、多くの方法が使われています。TVや本で紹介されて…

固定観念を外す

トレーナーの中には、最初から決めつけてかかる人が少なくありません。「あなたの声は…だ。だから、こうすべきだ」と。これでは初心者のトレーナーよりも悪い結果になりかねません。 確かに一回のレッスンで、わかりやすい人もいます。しかし、わかったつも…