夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

自分自身の判断について

自分の声がよくわからないからこそ、レッスンに行くわけです。今の声を知り、将来の声にしていく。その位置づけの把握とギャップの埋め方がレッスンのメインメニュです。 「レッスンは判断力をつけるため」と言っていますが、自分のことは生徒さんのことより…

動き、しぜん、裸になる

自分の声は消していけない。しかし、今の声ではいけない。自分本来の声を取り返さなくてはいけない。「―いけない」を使いたくないのですが、「いけない」からやり始めるのも、動機の一歩です。 自分の声、体というものはどうなっているのか、精神、心、頭な…

歌、せりふの成立を

可能性を、教育で伸ばすのを壊さないことを問います。私たちは、教育なしに、この社会を生きられません。大人になるのに学ぶことと、それをどう整合すればよいのかを考えてみます。 教育のせいにはできません。正しい教育も正しい育ち方もないからです。 社…

実感のレベル

感じていることにもレベルがあります。このあたりは、好き嫌いでなく、すぐれているかどうかが問題です。 一般レベルでの個人の感じることの大半は、好き嫌いです。よくある感想です。それは消費者、受け手、聴衆のものです。 すぐれているものは、「正しい…

すぐれるということ

個人がそれぞれに感じていることが、そのままで肯定できるとは言えません。芸は、車が運転できるとか自転車に乗れるという、歩くようなことの延長上で誰もが行えるようになることではないからです。 ヴォイトレをそこにおくというトレーナーのスタンスもあり…

育つ

昔から理不尽、不条理をぶつけてくる師だけが、師を超える弟子を育てました。それが分家や破門、仲違いであっても、要は、そこを出て20年後、30年後、その人物が芸がどうなったか、で問うのです。 反体制下に、反抗を経て、体制を打ち破る自らを確立する育成…

場の要求レベル

「すべき」や「しなければいけない」を排除するのに、あるいは超えることを知るために、「すべきこと」や「しなくてはいけない」ことを逆に徹底して押し付けるやり方があります。徹底していたら反発反抗、かつ自立心が生じるきっかけになるものです。 思いが…

慣れて安定する

現実には、思うがままの「思い」がないどころか、「誰かの思うがまま」にやりたい人がほとんどです。やりたいといってやらされているのです。それであれば、トレーナーの言う通りに慣れていくのが優秀で勉強ができるとなります。受験勉強と似ています。 日本…

才能と運

「すべきこと」「しなければならないこと」があります。それは「した方がよいこと」であって、それをする自由、しない自由は本人にあります。時期やタイミングもあります。それを捉えられるのは才能がある、見過ごすのは才能がないとなります。普通の人は、…

「正しい」の抹消

プロのピアニストは、ほとんどミスタッチはしないでしょうが、歌はプロでもけっこう間違えます。歌詞を間違えることもあります。しかし、それくらいで歌はだめにならないのです。そこからだめになることもありますが。 発声を正しくしたら歌唱力がつくと思う…

間違いを直さない

プレイヤーのレベルでいうなら、100回弾いても間違えないのがあたりまえの人と、2回弾くとミスタッチが出る人との差は大きいです。絶望的なくらいに、この差が大きいことがわかりますか。小学生でも10回弾いても間違えない子は何万人といるのです。 間違わな…

正すのでなく、入れる

音程の外れる人の直し方で、音程の間違いを指摘して正しく直しても付け焼刃にすぎないという問題で例えてきました。外れることに気づけないことが問題です。聞き直して気づくならまし、瞬時に外れたのに気づくなら声の問題に入れるでしょう。 カラオケ採点勝…

正しいと正しくない

「喉が痛くならないように」「安定して声が使えるように」など、ヴォイトレにも、いろんな目的があります。それぞれに対応しています。すべてを同時に叶えられることが理想ですが、大体は、必要や優先順も人によって違うわけです。そういう課題と自分の可能…

正しいとは何か

いらっしゃる人は、間違えずに学びたいと思っています。誰しもがそうでしょう。理論的で科学的であることを感じて研究所にいらっしゃいます。 声は、顔と同じく、正しいというのはありません。しかし、流行はあります。表情の演技と同じく、声の表情も問われ…

禁じない

私は「――しなさい」「――するな」は言いません。それは強制で、「それ以外してはいけない」という禁止です。子供のような生徒でも、子供扱いすると子供のままになります。自由奔放な幼児に戻せるならともかく、自由を失った子供に、声や歌まで受験勉強のよう…

はみ出す、自分を出す

私が教えないのは、トレーニングは、内なる自分を出す、そのプロセスだからです。バランスよくまとめて声を整えても、インパクトなしには魅力もないのです。 自分の世界を打ち出していくときに…。 自分を出すのに、何を教えればよいのでしょう。先生のやり方…

思いっきりよくの勧め

私はよく、「思いっきりやってみれば」と言います。「めちゃくちゃはみ出せ」とも、結果、よくなければ自分でわかる。わからなければ、「よい」の範囲のまま、危険なほどなら言うからと。何を恐れることがあるのでしょうか。 オーディションは、作品でなく自…

何でもやってみる

トレーナーについているのですから、トレーナーをきちんと使うことです。きちんと使うとは、新しいことを知ってやってみるのでなく、これまでのことを新しくみるということです。 プロのピッチャーは、きわどいところに投げて、今日のアンパイアのストライク…

よくないことの勧め

「気を付けの姿勢で胸を張って歌いなさい」最近はこういう指導は、あまりされていないと思います。「大きな口で大きな声を」とか、「口を大きく開けて歌いなさい」という指示もかなり減ったでしょう。 でも、人によって、場合によっては一時試みてもよいので…

声量のこと

文明が発達すると声は小さくなります。子供が大人になるように、です。プリミティブな社会で不可欠だったのに、文明が進むと声は大きく出さなくなります。それと、大きく出せなくなるのは異なります。でも使わなくては衰えます。 声の大きさは声の要素で、必…

個声

私は、かなり客観的に研究所のヴォイトレをつき離しています。「どんなヴォイトレもよい」と認めています。トレーニングなのだから、それ自体に正誤はありません。自分にプラスになるように使ったらよいし、マイナスになるように使うのならやめればよい。そ…

個性

個性的というなら、少なくても役者、歌手なら、昭和の時代の方が強かったでしょう。何十人で歌うような人を歌手と呼んでよいのかという時代錯誤な疑問は置いておきます。声一つ考えても、アーティストは違うものでしょう。 集団化、シンクロナイズにおいて、…

叩き台と絶対量

私は、自分で考えたことをしゃべっていますが、人に「考えろ」とは言いません。本やブログに「考えるように」と書くことはありますが、それは考え尽くさないと考えることがやめられない、人間の性や業へ対してです。こういう文章を元に考え尽して、「もうい…

人を選ぶ能力とマッチング

人を選ぶのは、その人の能力です。出会いも同じです。必要な人とは出会うように生きているのです。選べるかというと難しいものですが、そのときに選び損なったと思っても、その経験を基に、いつか選び直せばよいのです。 そこまでいかないうちに、どうのこう…

受け身体質では

幼い頃、騒いだり叫んだりしていた大きな声が出せなくなったのは、教育のせいでもあるのでしょう。マナーということでは、声を荒げないのは日本だけではありません。しかし、受け身体質に、主体性も奪ってしまう日本の学校教育、音大も含みますが、それは反…

パントマイムの人もくるヴォイトレ☆

今は、いきなり声を出してもらうことはありません。 本人が望めば、声やせりふ、歌のことを学んでいくのですから、聞かせてもらう所からスタートです。しかし、メンタル面に問題のある人や声の病気をもつ人が来るようになり、変わりました。声をうまく出せな…

質問の意味

私も、先生に、本当に知りたくて質問したことはありません。コミュニケーションのツールとして、ときに使いました。まともに質問できるレベルになって、ちゃんとした質問をしよう、と思っていました。会っている時間に、下手な質問をたくさんするのは愚かな…

体で聞く☆

昔の人、というと失礼ですが、私が研究所を始めたときには、レッスンの質問は、ほとんど出なかったのです。レッスンを受ける前に、大方は片付いていました。大体は、事務的な質問だったのです。レッスンでは、参加者はひたすら体で吸収することに専念してい…

頭を切ること

スポーツをしたり自転車に乗ったりすることは、大脳でなく小脳が司ると教えられました。頭でなく体で覚えると言われてきました。頭での思考や理解がないとはいえませんが、練習を重ねることで、誰もがあるところまではいきつくのです。反面、いくら考えたと…

馴れる

私たちは頭で考えて動いているつもりで、そうではありません。頭をストップした方がうまくいっていることを知ることなのです。目的地はセットしなくてはいけませんが、同じところへ毎日行くのであれば、家を出たら会社や学校に着いているものです。これもト…