夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

主体性のある声

トレーナーの教えに合わせていくのでなく、自分を出していくとトレーナーによく聞こえていくというのがよいと思うのです。 自ら出てくる声より周りが求める声に合わせようとがんばる人が多いです。これに日本人ほど気を使っている民族はいないかもしれません…

トレーナーと違う声

自分の感覚で正しいのに、トレーナーは違うと言う。 トレーナーは正しいと言うのが、自分のではピンとこない。 ときたまみられることです。私のところは、2、3人のトレーナーが担当しているので、そのことを検証する機会をもてるのです。 どの声が正しいかで…

外と内

メニュや方法に私が否定的なのは、それが外にあるからです。内に入れば、もう基本ということをいうこともなく体で取り込まれるから、そういうことばはいらないのです。 優れた人が現実に対応しようとすると、外界に体が対応するのです。身につけた共通要素が…

我と不足

我の出ている話、歌は聞き苦しいものです。自意識は必要ですが、それでは、その人のものであってお客さんのものにならないのです。価値、作品、商品の受け渡しがないのです。いくら声を出しても届いていないのです。それでは、続いてはいかないのです。 でも…

声の実感・快感

声の実感や快感をどう捉えるかは難しいところです。スポーツや武術のように傍からみて評価しにくいもので、大きな問題です。レッスンとしては、実感して快感であってほしいとは思います。 声でのインパクトとバランスは、相反しやすいものです。聞く人は、バ…

評価と聞く力

みるのとやってみるのは違う。わかるのとできるのも違う。基本を、人に教える前に、まだまだ自らも基本ができていないと考えるのが、人に教える人のもちたい謙虚さです。 その点で、本当の声、本物の声、自分の声、本来の声と、安易に言うのは危険です。出し…

基本の程度の差

多くの人が勘違いをしているのは、基本について、です。教えられたままに疑問に思わず、2、3年でできていると思っています。2、3年くらいやっていたような人から基本と言われたことをやっていく。誰もが身につけているもの、動きやフォームのように考えてい…

精度

毎日のトレーニングが成り立っているという感じも大切です。ただし、そこに頼りすぎるのも危険です。力任せを充実した感じに思うことも多いのです。今でなく将来に対して成り立っているかは予感するしかありません。 回数や量で再現の力をみるとよいときもあ…

聞く

言われるままにやっていたら何とかなる、ここにいたら何とかなる、それでは、全く逆のケースをイメージしていないことになるでしょう。言われなくてもやるということでしか何ともなりません。ここにいなくても何となる、その上でここを使うのです。すべてを…

検証

鈍くなると、痛みがきても「そのうち感じなくなる」とか、「いつか明日の糧となる」などと考える人もいます。こういう思い込みは無謀です。無駄は必要であっても、無謀から無能がどれほど生じてきたのでしょう。それを乗り越え、リーダーになった人が、その…

鍛練の注意

鍛錬することで鈍感になってはいけない。これは、体や声にはまることへの注意です。しかし、恐る恐る接するくらいなら、とことん鈍に浸るのもよいでしょう。そこから抜け出さない、抜け出せないなら、それだけのものだったということです。 教えることで、相…

剥き出す

レッスンに、理屈、言い訳、責任転嫁といったようなものが許されるようになれば、それはレッスンではありません。これまでにそういうことさえ学ぶ場も時間もなかったなら、それを学ぶという使い方からでもよいと思います。 これも、いつかでなく、今すぐ、ワ…

くり返し

シンプルなトレーニングメニュでは、その単調さに飽きる人もいます。そのことを無意識に際限なくくり返していくと、意識は次のレベルのものを捉えようとします。少しずつ深まります。より細やかに丁寧に、しぜんと大きく深くなっていきます。それを狙っての…

トレーニングと一流の差

トレーニングは、確実な地力をつけていくためにします。崩れても最低限支えられるだけの器、フォームをつくり、再現性を確保するのです。まさに礎づくりです。 再現性=基本は、キーワードです。より大きな飛躍、高い次元を生じさせる、その可能性を高めるた…

声と歌、せりふ、結びつきの強さ

声と歌やせりふ、この関係も、体と声が一体化しているように、距離がない方がよい、バラバラで捉えるより、関係性で捉えられるのがよい。一体となれば正しいも間違いもないのです。 強い声は、ないよりもあったほうがよい。それは、体を強く使って出すのでは…

声と体のイリュージョン

体の使い方をどうこうすることで、声が出るのではないのです。声が作品の素、ツールとしたら、それはすでに体に一体化している。声は体なのですから単体として扱っても仕方ないのです。 荷物や他人を背負うのと我が子を背負うのとの重さの違いを考えてみまし…

メニュ

伝えるにはシンプルにしなくてはなりません。シンプルだから、くり返しで質や深さということが感じられてくるのです。シンプルにあるものを説明すると複雑になります。わからなくなります。そこで、「息を吐いてろ」ということになるのです。 今のレッスンや…

脱力の力と伝承

机の下にもぐって頭を上げたときにぶつけて、ものすごく痛い体験をしたことはありますか。それは、リアルに働く力の大きさを教えてくれます。自分で思いっきり頭をぶつけようとしても、ここまでストレートな痛みは生じない。限界まで頭を打ち付けようとして…

我慢と正念場

我慢強い世代は、日本にもいました。いや、日本人全体、我慢強い方だったと思います。しかし、軍隊や会社など、組織では強いタイプが、自由な中では個として、強くないともいいます。たまに逆のタイプもいますが、今やどちらでも強いといえない、強くありた…

なる

なるようになる、これが本道であるのは、何となく多くの人が感じています。天に任せて、これも、やるだけのことをやって、人事を尽くして天命を…ということです。それならなるようになっている今の自分、これはよしも悪しもなく、あなたの今のことですが、な…

姿勢のイス

年齢をとると、よくなくなるのは無理がきかなくなることです。体力や気力が欠けると怒りっぽくもなるし、長く物事を続けられないことになります。そこから学ぶのなら、無理がよくみえてくることです。 経験を積むと、知ったかぶりをしません。無理無駄をなく…

場のよさ

あなたにとって、レッスンのスタジオ以外のところがリラックスできていて、よい状態にあるなら、そこを覚えて、ここにもってこれるようにするとよいでしょう。 なかには、外ではうまくいかず、レッスンの場だけでよくできるという人もいます、それは、それな…

姿勢と呼吸

正しい姿勢かどうかは、呼吸でみればよいのです。「姿勢が正しい」と言ったところで、正しく保とうとしているのだから呼吸は深まっているはずがないのです。深い姿勢、姿が勢いをもっていたら、深いものに感じられます。しぜん、体、呼吸などしていないよう…

マニュアルの弊害

私の本の「姿勢のチェックリスト」では、それでチェックして判断したという人の質問が幾つかきました。「そうならないが、どのようにやるのか」と。これは姿勢をつくるためのリストでなく、いつ知れず、そうなったものを確認するためのリストです。最初に漠…

フォーム

フォームというのは型です。誰しもほぼ共通なところがあります。そこでの限界がみえると個人的にアレンジしていくことになります。音楽のベースの感覚を捉え、乗り越えるのに「一流の共通感覚」を入れるのです。そして、自分が出すときの障害をなくすことで…

柔軟

柔軟やストレッチが必要ない人もいます。それなりに体力もあり、柔軟に毎日過ごしている人です。スポーツをしていると、自ずとそういった体感レベルになります。スポーツを続けてきた人は、そうでない人がそのレベルに体をバージョンアップして保つことの難…

体になじませる

現実的には、リスクもあるのでシミュレーションによるでしょう。レベルの違いが、車の運転でさえ、一般の人の周りにもあるわけです。これがF1のレーサーともなれば、想像しがたいでしょう。速度の出せない教習所よりは、自然のなかや空港みたいなところで…

先を視る感覚

運転の教習で「先をみること」という注意を受けると「そんなに先をみるの?」と思うほど先をみるのです。高速では、さらに「もっと先をみること」と言われます。慣れるとあたりまえのことで、先に集中します。横や斜め前など見ても仕方ないとわかります。時…

型と場

型に入れて伸びるのは、その型から逃れられない状況におかれてのことです。型はプレッシャーとなり、他へ逃げる言い訳になります。逃げられなかった型で育った人が見逃してしまう点です。ですから、他の師匠についた弟子はとらないのです。忠義を立てるので…

限界の先

自分で思う限界は限界ではない。これは他人に接してわかることです。 自由になるには解放しなくてはいけないのですが、自分で解放するにも限度があるのです。 それが高度にできていたら、世の中に問えばよいのです。問い続けるだけで自ら修正して伸びていけ…