夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

専門性

科学的な本についての批判、少なくともヴォイトレにおいて、発声の原理や共鳴の分析などが、何らトレーニングとは関係ないことは、これまで述べてきました。生理学、音声学での科学の統計、法則、理論は、歌唱やせりふの練習での本人の変容と関連づけがされ…

基礎を抜かす

研究所で、トレーナーと分担するようになると、トレーナーは応用をして、私をフォローしてくれています。トレーナーにも、ポップス、役者、外国人は、応用を望みます。実践的であることがすべてのノウハウのように考える人が多くなりました。というのも、本…

実践のショー

今までの体のままでも、よいところ、悪いところの応用はできます。よいところを褒めてテンションを上げ、自信をつけさせ、悪いところを指摘して直させて、効果をみせて自信を与える。ヴォイストレーナーは、その教え方や、メニュの信用を得るために即効的な…

実践的な指導の限界

1.応用 実感 2.基礎 応用できるようにする基礎 3.応用 基礎のある応用 1の応用は、1日とか1回で、本人に実践的な練習であると思わせられたなら、それはトレーナーの演出です。その人の能力を妨げているものを気づかせ、取り除く、そうして意識化すること…

基礎トレーニング

基礎をつけたい、基本をやりたいと言って、ここにいらっしゃいます。ほとんどの人がそうでしょう。しかし、そこを伝えても、それでその人がきちんと基礎、基本の意味、必要性を理解し、くり返さなくては、身につきません。頭で気づく力があっても、体を使っ…

実践的なトレーニング

歌手や役者にとって実践的なのがよいのは、当然のことです。ですから、ここでも今、ステージや行っている曲やせりふをそのまま使うことはよくあります。その録音で評価したり、直すところを指導することもあります。トレーナーが手本を見せ、それをまねさせ…

実感は正しいのか

人は自らの感覚によって判断し行動します。自分にわかりやすいとか納得できるとか、しっくりくる、合うということで選びます。そこに価値を見い出します。 頭で決めつけるなということで、理論や方法論には用心していても、実際に心身を使ってこれまでと異な…

期間と量

長い期間をかけて有利にしていくというのは、何事でも本道ですが、本当に問われるのは質です。より高くより深くです。期間や時間という量は、才能を努力で補う手段の一つにすぎません。ただ、大体は、最低限の量というのがあって、それを必要とするものです…

基礎と自主トレーニング

Cのしぜん=遊びの時期に入ったものは、その人の素質、素養になります。小学生で100メートルでいつも一番の子は、多分、特別な努力やトレーニングをしたわけでないし、気づいたら他の人よりも足が早かったわけでしょう。50人いたら、1人は1番です。それだけ…

自分の声と音楽の声

ここでBの基礎というのは、歌唱力や音楽力、ミュージシャンとしての楽器の音の出し方とその動かし方、オリジナルフレーズでの表現力ということです。わかりにくいので眼をつぶった世界での成り立ち、かつ、音の流れでの音楽としての歌唱の完成度といえばよい…

役者的な歌

A.応用 ステージング 表現 ことば パフォーマンス B.基礎 クラシック 音楽 基礎 (共鳴 頭声)(胸声 芯) C.しぜん 遊び 心身 リズム感 音感 ことばで感情表現していくと、歌の表現力は上がります。強い声を出していくことは、ある人にはハイリスクハイ…

ピークの声と過剰な声

トレーニングで出せる声以上のものは、ステージで出ません。しかし、スポーツなどと同様、観客のパワーやTPOでの集中力、テンションにおいて、ステージで大きく化けることがあります。練習では全力で、ステージでは人に伝わるように、よい意味で抑制がかかる…

全力の声

ステージで思いっきり声を出す、といっても、コントロールできるのは70パーセント、マックスで80パーセントでしょう。100パーセントのときは、もしありえたとしたら、多分、全能感しかないはずです。 日本のクラシックならもっと制限するというのが真っ当か…

唱法~本番との違い

ここでは、新たに、なぜヴォイトレが声を育てられないのかをまとめていきます。ちなみに唱法というのは、私としては、どれも否定、必要悪として容認してきました。発声法、呼吸法、声区融合などと同じく、トレーニングのプロセスとして区分けする分には使え…

声の芯と歌唱

私の強みは、声の芯づくりですが、歌い手のサイドに立って10年、さらに歌手を10年みているうちに、音楽の演奏というのが入ってきました。いつしれず、歌の音楽性と声の表現を判断する耳が売り物になっています。 声づくりで、芯が共鳴を伴ったままに上げてい…

発声の教材

発声、共鳴の調整には、発声の教本を使うとよいでしょう。シンプルで自由度があります。その一つとして「コンコーネ50」を使います。50曲すべては不要です。でも、毎日25曲を1時間ほど聞いて1年、それで2年あれば、ほぼ感覚は入ります。歌唱のスタイル、歌唱…

差と変化

応用の応用と基本の基本は、真逆であるといえるのです。 共鳴、発声、体については、調子がよいとき以外、伸びや響きが不安定です。発声の安定については、「常にいくらでも使えるのか」でみるとよいでしょう。休みを入れないと回復しないとか、声量を抑えて…

ヴォイトレと歌の判断

歌の練習とヴォイトレの勉強は、異なるのです。難しいのは、ヴォイトレに歌の判断、つまり、自分の今、歌っている声での歌い方、技術的な改良を即効的に学ぶべきものと思っているケースです。高く出せればよいとか、大きく出せればよいと思うと、早いやり方…

加工されていない歌

第一に、他の人のはなるだけ加工されていない声を聞きたいものです。不調のときや失敗したときなどの方がわかりやすく、勉強に使いやすいともいえます。となると、一流より二流に学べる、ともなるのです。 邦楽の人が来たら、師匠と先輩、師匠の師匠、その流…

感じとる

a=a´=bのケースでも、a、a´が本人のもつ声、喉とズレているので一致することはありえません。多かれ少なかれ、必ずズレるのです。それがヴォイトレ、発声、共鳴にマイナスの場合は、異なる見本としてのa―a´を使う方がよいでしょう。aよりもa´においてステ…

優先すること

声、共鳴、音色が変わることがc→c´なのですが、その前に声の使い方で+α調整ができます。声域より声量を優先すると、c→dと変わってしまうこともあります。生声、大声、叫び声、シャウトは応用の部類としています。基礎として学ぶものには入れていません。 で…

目的とする声

実感のズレについては、イメージからみる必要があります。いつも私は、出口、つまり、ステージで使う声を出口として、そのイメージの入力を正すことを述べてきました。私の「読むだけで声と歌が見違えるほどよくなる本」(音楽之友社刊)に、ヴォイトレのと…

タイプAのトレーナー

ヴォイトレでも高い声の出し方などは、それを望む人とそれが出にくくなった人にわかりやすいから、ニーズが大きいです。その結果、日本では、ほぼタイプAのトレーナーばかりになりました。ヴォイトレというと、高音やミックスヴォイスとやらを楽に出すため、…

実感の間違い

有名であったり活躍していたら、本人は、自らの実績に基づいた自信があるので、時間のかかるときがあります。感覚も体も、よくも悪くも年々変わるので、過去のことは過去のものです。 専門が声ではないケース、他の分野の活躍の実績上の歌なら、声については…

天性とマイケル・ジャクソン

子供を合唱団に入れるか、演劇部に入れるか、相談を受けたことがあります。どちらでもかまわないと思います。子供に選ばせるのがよいかとなると、本当は問題です。でも親が責任をとれないのですから、本人のやりたい方に、となります。好きな方、興味がもて…

タイプBからタイプAへ

タイプBに関してです。私は、一般の人と行うに際して最初に体、次に心の問題にあたりました。そして、感覚、実は、これこそが、伸びるための全てといえるのですが、その捉え方を伝えることに苦心しました。体、心、感覚の3つの関連は前に述べたので省きます。…

タイプAかタイプBか

ここでタイプAとは、共鳴、調整をメインに、タイプBとは、呼吸、体の鍛錬の上でのリラックスをメインとします。ヴォイトレでいうと、タイプA、タイプBのプロセスを経た人が、それぞれに調整型と鍛錬型として教えていることでの問題が多いといえます。共に逆…

10代からの成長

10代でバランスがうまくとれて、とてもうまく歌える人が100人に1人くらいいます。スポーツなら3年後を考え、基礎をみっちりとやるのですが、歌の声はそのまま、それゆえ、体と合わなくなります。体が変わり、元の感覚でついていけなくなる。なのに、自覚がな…

基礎

もっとも、歌もイベント化、パフォーマンス化してしまい、変わってしまいました。それについて、ヴォイトレも雑に荒っぽくと、小さく弱く(高い)という方向に両極化しました。ただ出していたら出る、というのと、とにかく丁寧に繊細に、というのが多くなり…

大きな声☆

モチベーションを高めるには、大きな声を出せばよい、すると皆、それにつられるからです。つられて声も出ます。代表は応援団の発声です。子どもやメンタルで縮こまっている人には効果大です。 とはいえ、一部の人を除き、そこに基礎とのつながりや、その先に…