2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧
ヴォイトレをしていることは、何らかのプラスになっているという実感は大切です。 スランプのときに、知識や仮説の証明に時間をかけ、頭を悩ますのは無駄なことです。 正しいとか、合っているとか、間違っているとか、考えても考えるだけ無駄です。 すべては…
健康に気遣って、そのストレスで不健康になる人が多いそうです。 そのように、声に神経質になって、練習のモチベーションや表現能力が落ちる人もいます。 そういうことで、いちいち、ヴォイトレを中止するなら、意味がありません。 本気で取り組むと、両立し…
最近は、エビデンスにこだわって説得力をもたせようとするものが多いです。 読む人がエビデンスで説得されたくて買うからです。 その分、中途半端におかしなものになって、役立たなくなっているのです。 特に、「科学的」というのは、この分野では、何ら実証…
多くのトレーナーや学者、医者が1、2冊、自説をまとめたような本を出しています。 その人なりに捉えてまとめたものは、参考にはなります。 特に、デビュー作というのは、どんなメディアでも、生涯にわたる、その人の作品のベースが入っているのです。 切り口…
何事も、変わらなくてはみえない、書き出さなくてはみえない、つくってみないとわからない。 ですから、出せばよいのです。それしかないでしょう。 何事も深めていくと、わからないこと、説明できないことばかりです。 わかろうとしたり、説明してみようとし…
「ありのままにしぜんに」は、理想と思います。 しかし、最初からそれでは動物と変わりません。 新しいものを創っていく、 少なくとも、創意工夫してチャレンジしていくことでしょう。 日本全体にそういう熱を感じにくくなって久しいです。 平和ボケっていう…
この研究所の理想と現実の現状から、それを超えた今の必要と将来の必要で、ある程度、枠をつくっているつもりです。 スクールに、こういう情報発信や会報はありません。 研究所の研究生になら、「書くのは、私ではなく、あなたでしょう」と言います。 クライ…
会報が「厚すぎる」、「内容が多すぎる」と言われたことがあります。 昔は今のページの3、4倍あり、しかも文字は小さく3段組でしたから、分量は10倍くらいあったでしょう。それでも、そう言われたことは、ありませんでした。 「全て読むように」とは言ってい…
ときどき、こういう文章を読んで「なぜ関係のない話をするのか」と思われている人もいるようです。 文章に関しては、自分に関係ないと思えば飛ばせばよいと思うので、 関係をつけるのは、あなた次第です。 私が述べているのですから、「何か関係あるのでは」…
発声の話を発声のノウハウとして聞くくらいなら、レッスンで体験していった方がよいでしょう。 私は、発声で得たことを世の中でどう活かすかの話をよくします。 それは、発声だけ得ても、レッスンで学んで声だけ使えても、普通は、そのままでは、世の中で使…
私たち日本人は、外国語を、彼らに何かを「言うため」ではなく、彼らから「聞くため」に学んできました。 そこにあったのは、日本語にはない新しい感覚や価値体系、その発見と学びです。 それこそが外国語を学ぶ意味だと思うのです。
私たちは、耳から入ったことばを文字化し、漢字をイメージして捉えます。 それに対して、欧米の人は、あの記号でしかないアルファベットの文字をみて、音化して捉えていると思います。 表意文字ideogramと表音文字phonogramの違いを考えてみましょう。 漢字…
「言いたいことがある」といわれるようなケースでは、もはや、言っていることばはどうでもよくて、内容などは、枝葉にすぎないのです。 それが「不快だ、生意気だから態度改めろよ」ということなら、言われていることに反論したり、内容に対して論じても仕方…
創造というのなら、1から10も100も取り出して示せる力がいるのです。 それは、100も1000も入れ込んでおくことから出てきます。 才能というなら、0から1を引き出せる力、 1しか出さないのに人に10にみさせる力かもしれません。
感受性を高めるのは、いろんな表現を自由にできるようになるためです。 ただ傷つきやすくなるだけでは何の意味もないのです。 表現のために過剰に感受性が高まると、傷つきやすくなります。 しかし、それは、必ずしも表現に結びつくとは限らず、ときにハイリ…
映画、演劇、ステージという枠があります。 そこに、私のことばでいうところのスタンス、つまり、設定が必要です。 この場合、フィクションとして行われていることであるという前提です。 歌で問われる感情表現は、日常のものでなく、ステージとして人に伝わ…
声に限りませんが、現場では専門に関する実力だけでなく、ことば遣い、マナー、振舞い、表情などの周辺の力もいるでしょう。 心身からの振る舞いに、人はオーラを感じ魅了されるのです。 知っていることに対してではありません。 余計なことをしゃべるほど野…
現場で問われるのは、これまで生きてきた、学んできたことですが、 ものをいうのは、それら全てを忘れたところで残っていることです。 心身の疲労困憊でも働く頭や動く体です。 頭のよさではなく、頭の強さや地頭、知識や学んだ技術ではなく、知恵と体の動く…
教えを頼んで聞き入れてもらえなければ、弟子にもなれず、弟子になっても成長できません。 その点で、スクールに入るよりも、噺家の師匠のように、頼んで弟子に取ってもらう方がその時点で、一歩も二歩も先を行っているのです。 師に自分の頼みをきかせるこ…
先生やトレーナー業として、時間を切り売りして、誰とでも会って、同じことを教えている人はたくさんいるでしょう。 教えたい人や教えるのがうまい人は、こちらが1なら3、2なら3、3でも3、10でも3、100でも3のような感じで与えるのです。 1や2を求める人が…
宗教に出会って教えてもらったくらいでは、多くの人は使えないでしょう。 教えられないところに、大切なことが隠れています。 それは、教える人によるというのではなく、学ぶ人によります。 学ぶ人によって、教える人も変わるからです。 教え方や教えるもの…
知らないことを知ろうとすると、誰かの教えを請うものです。 今は、自ら調べ学び始めることができます。 そのことを知っている人も探せます。 そして、次が肝心ですが、その人に教えてもらえるように頼みにいくことができるかということです。昔であれば、そ…
そこには、区別、たとえば、階層、ヒエラルキーが存在するのです。 すごく自由に振舞える一部の人と、全く自由を抑制される多くの人とが出てきます。 お金なども、その手段の一つでしょう。そして、いつの間にか、区別が差別となってしまうのです。 一流の技…
出自や身分、性、年齢などというのは、「同じ」を強いる属性です。 それは同時に区別でもあります。だから差別になりやすいものです。 同じように、男らしく、女らしく、○○の社員らしく、○○家の子供らしく、といったふるまいを求められるのです。 日本人は、…
世間という圧力は、そこで安穏としている分には、その人を守ってくれます。 しかし、同じことばで同じことを同じように行う毎日を抜けようとすると、途端に牙を剥いてくるのです。 それを同調圧力といいます。それは、あたかも絶対的な正義のように圧迫して…
グローバル化されたITネットワーク社会では、世の中全体が、ゲームとなります。 多くの人は、その盤上で踊らされるのです。少数のゲームの作り手には、ずっと勝てないどころか、その存在さえ気づかずにゲームを売られて、搾取され続けるということです。 偶…
何人かの仲間とだけ24時間、LINEをやっているようなことのよし悪しです。 十代くらいの若者でも、そこで世界がクローズしてしまうのは、決してよいことではないでしょう。そのために、他の人と知り合ったり、一人で過ごす時間さえ奪われてしまっているのに、…
ITネットワーク社会の恐ろしさは、こちらが知らないうちに支配されていることです。 自分自身が選んでいるつもりで、システムの与えてくれる情報で選ばされているのです。 それがこれまでより巧妙になります。 反面、多くの情報や人に巡り会うチャンスを与え…
私が知っている一流の人、あるいは、一皮むけたと思う人は、一見、価値のなさそうな分野について、専門家はだしのマニアックなものを1つ、とことん凝って深めて持っていることが多いです。 一流の業績をもつ学者に昆虫採集が趣味の人が多いなどというような…
案外と、評価されたものよりも、あまり知られていないものの方が、自分にはよい材料となることが多いのです。 立派と言われている人よりも、ろくでもない人の方が、よい材料となるということです。 立派な人の立派なところよりも、おかしなところが、よい材…