2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧
しゃべりにやせりふに関しては、基本のことを徹底しつつ、キャラに対して、どういう使い方をするかというスタンスの問題が大半です。歌もですが、演説でも、そこでなるべく深い声を使えればよいのです。そのために足りないことをヴォイストレーニングで補え…
皆が同じようにできるわけではないのですが、日本のロックが、歌謡曲の日本人的な声であっても、ほとんど気にしません。本家のヘビメタの声には、なりようがないのです。 向こうのが本当に好きな人は、日本人のを聞かないからでしょう。
ブルースやジャズを向こうの人たちのように歌いたい、ロックをもっとハードに歌いたいといっても、どうしても日本人では、弱々しい歌謡曲ふうになってしまいがちです。でも、それでよい、そのほうがよいと思う人もいます。いや、大多数の人は、その熱や勢い…
日本人は、高い低い、というメロディ、音程、アクセントを聞くように脳の配線ができています。 外国人の場合、深い息があり、深い声が出ています。強拍に弱拍が巻き込まれ、強弱アクセントができるので、いろんな音色もつくりやすいのです。
ジェットストリームの城達也さんは、男性らしい声ということではないようです。いい声だから女性っぽいということはないのですが、落ち着いて静かで気品があります。人に親しみやすい声、とても聞きやすい声といえるでしょう。
問題なのは、男らしいほうの声の使い方です。噺家でも名人は、声色や言い回しで、女性らしいところの表現術を持っています。 男性らしいというと、悪役みたいな台詞回しですが、声だけで使うときに、そういうふうにはならないほうがよいのです。 「外郎売」…
昔の方が、話でも、高飛車にバシッと言っていました。今は、それは駄目で、日本全体が女性的な感性でコミュニケートすることが求められるようになっています。 強い口調でバシバシいうような人には、引いてしまうのです。つまり、ずいぶんと、しゃべらなくな…
ドラえもんの声優の大山のぶよさんは、普段からのだみ声で、役作りではない声でした。彼女の場合は、聞きづらい不快なキャラ声ではなく、不思議とお客さんを安心させ信頼させる声でした。
どちらかといえば、日本では、高音の前者が正統で、低音の後者が我流でした。 アナウンサーやナレーション、ミュージカルやクラシックは、前者に近いでしょう。 後者はラジオのパーソナリティなどによく見られます。それも高くて鼻にかけて癖をつけている人…
鼻にかけたり高い音に持っていくのは、林家正蔵さんタイプです。その父の三平さんは、逆のハスキーヴォイスのタイプ、大きく分けて、この2つくらいがあるといえます。 高いところで鼻にかける人と、だみ声でおしまくる人です。
講演などでのしゃべり方の見本は、こうだと定義できるわけでないのですが、噺家を参考にする人が多いです。といっても、春風亭小朝さんみたいに高い声で決めてくる人と、立川談志さんみたいに、息と身体のようなだみ声で感情をもっていくのとでは、かなり違…
今や、声に頼らないような、舞台になってきています。 初めは、声自体がよくなければならなかった、それは、ラジオ、レコードの時代でした。 ですが、そこでの完成度にもこだわって欲しいものです。
ですから、昭和の歌手か、外国人歌手をコピーしましょう。 本人しか出せないものをきちんと伸ばすことが基本です。 今の歌い手をコピーすると、基本ができていかないとなると、独学の人には困った問題です。
昔であれば、布施明さん、石川さゆりさん、美空ひばりさん、北島三郎さんなど、プロの誰でも、それを見本に真似して練習すると、半分くらいのところまでの基本は身についたのです。 今はそうではなくなりました。今の歌手を真似たところで、声のキャリアには…
どうも、この国では、その人に本来合っていないことをやる方が、客受けがよくなることも多いです。もちろん、自分はやりたくてこうやっている、と言っても、まったくヒットしないで、お客さんもいないと、意味がありませんが。
日本のポップスは元より、ジャズなどでもスタンダードをよりかわいくきれいに歌うことを求められてきました。自分のオリジナルに変えるようなことは好まれません。 独創の許されない歌い手がかわいそうですが、そこまでアレンジして説得して感動させるパワー…
それがエンターテイメントなら、自分の一番身体にあるベースの上に自分としてのオリジナリティをもってきてその上に作品を作らないと、通用しません。しかし日本ではあまり求められていません。それっぽい癖の方が、あたかも個性として問われるようになって…
欧米で好まれるショーが日本では、客が引いてしまうことがあります。日本では小さな声で歌ったり可愛らしくしなければいけなくなっています。そうしないとファンがつかなくなってしまうのです。これは本来おかしいことです。
本来なら何もないところから、言葉とメロディと声が組み合わされて何か新しいものが起きて、聞く人が巻き込まれていくものです。そうでなければ、本当は、歌でも音楽でもありません。 形だけをとるところで、身体や声が自由に使えなくなっている、そうであれ…
ピアノや楽譜に慣れていないところで、心身が悪い状態になる人もいます。マニュアルにとらわれがちになり、それで声を壊す原因になっているのです。生きていて歌っているのですから、その力を妨げてはいけません。
発声で一番出しやすい母音、メロディでの発声の感覚を覚えておきましょう。そのまま歌で応用するのです。好きな歌を歌ってよい声が出たら、その音を元に、音を下げたりする方がよいです。
発声と歌は切り離すべきです。しぜんと発声が活かせていればよいのです。 人が大きく歌っているから、その声を目標にする、というのは駄目です。もっと大きな声を出せる人がセーブして、そのレベルの音になっているとみるべきなのです。
喉の弱い日本人は、強い息の力で声を出すと、喉を壊しやすいのです。 ワンクッション、置かなければいけません。そこで、共鳴を学びましょう。
ジャズやブルースも、若いときに喉に押しつけてしまうと問題が生じます。黒人がまねして壊したと言っているほどですから、まねしない方がよいでしょう。
日本人はフランス人と同じで、しぜんと鼻にかかっています。ですから鼻母音を覚える必要はあまりありません。これは演歌にふさわしい声で、ヘビメタなどでは、通用しません。 普通に話しているところから、高くしていくと、響かせる位置も高くなってしまいま…
低い声には、限度はあります、どこに当てる、ということではありません。身体全体が響いているのが理想です。肩から上では、響かなくても声にはなります。響かせるにも、いろいろとありますが、どこでもいいのです。一点に集中していて他の緊張がとれればい…
声量がでないから、喉をあけ、喉の後方を広げ、舌を平たくして発声します。共鳴で声量を増すのです。 舌の奥のほうがあがると、深い音がとれなくなります。 役者でも、かつては深い音をとるというようなことをやっていました。
日本の声楽家などは、シャウトしたり、ロックを歌うとすぐ声に異常をきたす人が多いです。間違った練習をしていないからともいえましょう。意外と間違えるのは、よい勉強にもなるのです。間違えて、喉を壊す、そこで鍛えられる、強くなる、いろんなことを覚…
今の歌い手は1オクターブの声域で、しっかりした声では、しゃべれません。外国人だと1オクターブの声域で話しています。1オクターブで話しているから1オクターブ半の歌唱の音域がでてくるのです。日本人は半オクターブくらいの中で話しているから、その声で…
役者の声は、昔は、それなりに鍛え方がありました。ともかくも大声の練習だったので、ついていけない人もいましたが。 雨の中のトタン屋根の下など、悪い条件の中でも、届く声が必要でしたから、そのための練習をしました。そういう役者さんは、声を身体に入…